日本IBMと日鉄ソリューションズ(以下、NSSOL)は、NSSOLが自社のDX基盤強化の一環として、アプリケーション・パフォーマンス監視および可観測性(Observability)向上のためのソリューションである「IBM Observability by Instana(R) APM」を採用したことを発表した。
DXの加速には、クラウドネイティブ技術を活用した迅速なサービス提供や、コンテナやマイクロサービスを活用した先進的なアプリケーション開発手法が不可欠。一方、システム環境の煩雑かつ動的な変化、またシステム構成の複雑化により、アプリケーションが正常に動作しているのか、問題がどこで起きているかなどを把握する可観測性の確保が課題となっている。
「IBM Observability by Instana APM」は、アプリケーションの可観測性向上を実現するアプリケーション・パフォーマンス監視のためのテクノロジーで、パブリッククラウド、プライベートクラウド、オンプレミス、IBM Zなど、稼働環境にかかわらず、複雑なアプリケーションやソフトウェアのパフォーマンス管理を実現する。エンタープライズ・グレードで可観測性の機能が提供されることにより、企業のDevOpsチームは開発・運用のスピードを加速することができる。
IBMは2020年11月に、アプリケーション・パフォーマンス監視テクノロジーのリーダーであるInstana社の買収を発表し、今後Instanaが提供する機能は、IBMのAIを活用したハイブリッドクラウド環境での自動化機能に統合され、企業はこれらの洞察をWatson AIOpsと連携できるようになる。これにより、IT担当者はアプリケーションを手動で監視・管理する必要がなくなり、イノベーションや付加価値の高い仕事に専念できるようになる。