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SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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SalesZine Day 2026 Winter

2026年1月27日(火)13時~18時40分

Sales Tech ホットトピックス

ソフトウェアは「ビタミン剤」から「鎮痛剤」へ AIが変える製品価値とカスタマーサクセスの役割

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 AIの台頭により、CS(カスタマーサクセス)に求められる役割は変化しつつあります。「SaaS is Dead」などという不穏な言説も飛び交いますが、今一度実態を冷静に見つめ、CS像を再定義する必要があるのではないでしょうか。SalesZine編集部は、カスタマーサクセスのグローバルリーダーであるGainsightのCEO チャック・ガナパティ氏にインタビュー。現在のAIによる変化を「真の顧客中心主義への回帰」と捉える同氏に、グローバルの潮流を踏まえつつCS組織のあるべき姿をうかがいました。

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クラウド化を凌駕するAI移行の衝撃

──ガナパティさんはCRMソフトベンダーのSiebel Systemsでキャリアをスタートさせ、Salesforceで上級副社長を務めたのち、AIスタートアップのTact.aiを創業して2025年8月にGainsightのCEOに就任されました。

 はい。1990年代のメインフレーム時代からクライアントサーバー、クラウド、モバイル、そして現在のAIと、数多くのプラットフォーム移行を経験してきました。私がこれまでのキャリアで目にしてきた変化の中で、今回のAIへの移行は間違いなく最大級のものです。

Gainsight CEO チャック・ガナパティ氏
Gainsight CEO チャック・ガナパティ氏

 過去、オンプレミスからクラウドへの移行で変わったのは、主にソフトウェアの「構築方法」と「販売方法」でした。データセンターの代わりにクラウドを使い、永久ライセンスの代わりに月額サブスクリプションで提供するようになったのです。しかし「誰がそのソフトウェアを使うか」という点は変わりませんでした。

 AI移行における最大のポイントは、単に利便性が上がるだけでなく「誰が仕事をするか」という前提が覆ることです。これまでのソフトウェアは、人間が仕事をするのを助けるツールでした。しかし今、人間ができる仕事を自らこなすソフトウェアが初めて登場したのです。これは業界のあり方を根底から変える、極めて大きな転換点です。

──ソフトウェアそのものの価値も変わっていくのでしょうか。

 SaaS企業の成り立ちが変わるでしょう。かつてはソフトウェアを開発するために莫大な資金を調達し、エンジニアを雇い、1年以上かけて最初のバージョンを作るのが当たり前でした。しかし今や、コードを書くのは人間ではなくAI(エージェント)になりつつあります。

 つまり、ソフトウェアを作ること自体はもはや競争優位性にはなりません。生活を少し良くするだけのビタミン剤のような存在では生き残れず、顧客の切実な課題を解決する真の鎮痛剤であることが求められます。これからは、提供した成果に対して料金を請求するモデルへとシフトしていくでしょう。

「SaaS is Dead」が示唆する新たな生き残りルール

──最近よく耳にする言説「SaaS is Dead」について、ガナパティさんはどのようにお考えですか?

 「これまでの古いSaaSのやり方だけでは不十分になる」という意味では一理あります。かつては、独自の知的財産となるコードを作成し、そのコードが生み出す継続的な収益(リカーリングレベニュー)だけで会社を運営できました。しかし、ソフトウェアの構築が容易になった今、その前提は崩れています。

 これからのSaaS企業は「コードの上にどのような付加価値を提供できるか」を自問しなければなりません。自社が持つ専門知識、特定のワークフローにおける知見、あるいはシステム内のデータ。これらを活用して、いかに顧客に実利をもたらすか。価値に対するハードルは、以前よりもはるかに高くなっています。

──AIを“後付け”するだけでは不十分ということですね。

 そのとおりです。5年前と同じようにユーザーが手動でツールを使い続けると想定しているなら、その会社に存続の権利はありません。「AIネイティブ」の視点から製品を再構築する必要があります。

 また、これまでは多くの顧客の最大公約数的なニーズを満たす汎用ソフトウェアが主流でしたが、AI時代には顧客ごとに高度にカスタマイズされた体験を提供できなければなりません。この新しいルールを理解し「製品」ではなく「顧客との関係性や成果」に軸足を移せる企業だけが、AIの世界で繁栄していくでしょう。

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石炭の需要も銀行窓口係の雇用も減らなかった

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この記事の著者

SalesZine編集部 渡辺佳奈(セールスジン編集部 ワタナベカナ)

1991年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部を2013年に卒業後、翔泳社に新卒として入社。約5年間、Webメディアの広告営業に従事したのち退職。故郷である神戸に戻り、コーヒーショップで働く傍らライターとして活動。2021年に翔泳社へ再入社し、SalesZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://saleszine.jp/article/detail/8239 2026/04/22 07:00

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