コミュニティの価値を信じて「Why(目的)」を転換
Sansanが運営するユーザーコミュニティ「Sansan User Forum」。同社のAXサービスを利用するユーザー(Voyager)が参加するこのコミュニティは、もともと「LTV最大化」を目的としてスタートした。
しかしあるとき、その目的は「数字から離れた」という。戦略の「Why(なぜ、目的)」を考え直すのは容易ではない。なぜ、このような方針転換に踏み切ったのか。
宮川氏から出された問いに対して、同コミュニティを運営する一方井氏は「(コミュニティ運営により)LTV最大化を目的とすること自体が、間違いなのではない」と強調する。そのうえで、同社のコミュニティ運営の歩みを振り返った。
「Sansan User Forum」は、2019年にカスタマーサクセス部配下で発足した。ソリューションの活用促進によるLTV最大化を目的に始まったコミュニティ運営だが、一方井氏は「コミュニティの価値は、もっと大きいものなのではないか」と考えた。
「当社は『出会いからイノベーションを生み出す』をミッションに掲げています。出会いを最大化する施策を模索するなかで、コミュニティこそ、その一翼を担えるのではないか。そう考えた結果、コミュニティの目的を『LTV最大化』からアップデートし、より広義の『イノベーション創出を目指す場』としてコミュニティを再定義しました」(一方井氏)
目的の再定義と同時に、運営組織も「コミュニティ戦略室」として独立。現在もLTVなどの数字目標を担いつつ、さらに上層の大きなミッションを見据えて活動していると語る。この歩みに寄り添ってきたのが、「Sansan Navigator」の瀬崎氏だ。

