誰でも成果を出せる「オンボーディングプログラム」作成3ステップ
ステップ1:バリューロードマップを設計する
まず、顧客にどの順番で「価値」を届けていくかを時系列で整理する。これはオンボーディング期間における価値提供の道筋となる。顧客視点で価値を体感する順番で設計することを意識しよう。
バリューロードマップを推進するリーダーはあくまでCSであることに注意しよう。顧客の自走力に頼るCSでは、必ず事業の成長にブレーキがかかる時期がやってくるからだ。
ステップ2:「継続しそうなポイント」を見定める
次に、どこまで価値を届けられたら顧客が「解約しない」と判断できるか、そのポイントを決める。
具体的には、次のような情報を整理すると、継続ポイントが見えてくる。
- 実際の継続事例と解約事例をエクセルなどのシートにまとめる
- どこまでバリューロードマップを進めることができていたのか
- 結果、契約を継続しているのか
- エクスパンションにつながっているのか
3ヵ月目の卒業試験や継続・解約データをもとに毎月シートを更新していく。実際、成熟したCS組織では毎月シートを更新し、バリューロードマップと卒業地点を見直している。この見直しのための定例MTGを1ヵ月おきにセットしよう。
ステップ3:ロードマップを進めるためのToDo分解
ステップ2で定めたポイントに到達するために、CS側と顧客側がそれぞれやるべきタスクを洗い出し、ToDoとして分解。これが現場で使うオンボーディングプログラム(チェックリスト形式)になる。
よく見かける惜しい例は、顧客の状態に関するチェックリスト形式だ。悪くはないが、運用されにくい。現場の属人的な判断に委ねられるような状態確認がルール化すると、新入社員などに任せにくくなり、再現性が低くなってしまうからだ。
一方、やるべきタスクにフォーカスしたToDoに順番をつけて可視化すれば、各顧客への進行状況や停滞状況までがひと目でわかるようになり、格段に管理しやすくなる。
オンボーディングの設計が完了したら、次は「誰に、どの程度の工数を割くか」のリソース配分を決める。シビアな判断に聞こえるかもしれないが、本質的にはLTV最大化に努めるべきであり、注力すべき顧客へリソースを集中させるべきだ。
なぜならLTV最大化を追求することこそが、顧客に適切な価値を提供できている状態であり、真に誠実な姿勢と言えるからだ。
