Sansanが提供する名刺アプリ「Eight」は、半導体・製造業向けダイヤモンド工具メーカー、東京ダイヤモンド工具製作所における、中小企業向け名刺管理サービス「Eight Team」の活用事例を公開した。

導入背景
東京ダイヤモンド工具製作所は、1932年の創業以来、半導体や一般製造業向けにダイヤモンド工具を製造・販売してきた。全国10拠点を構える同社では、営業・購買部門が日々さまざまな取引先と接点を持っているが、名刺は個人管理が中心で、共有アドレス帳やExcelなど部門ごとに異なる方法で管理されていたため、情報が散在していた。
その結果、「誰がどの企業とやり取りしているのか」の把握に時間がかかり、拠点間で同一企業への重複提案が発生するなど、営業活動における非効率が発生。過去にはSFAを導入したものの、従業員間のITリテラシーの差や、データ入力の負担が障壁となり活用が定着せず、属人化を改善できない状況が続いていた。
こうした課題を解消し、顧客情報を全社で共有できる仕組みを整えるため、Eight Teamを採用した。
導入効果
名刺情報の一元管理と拠点間連携の強化
Eight Teamの導入により、従来は担当者ごとにばらつきがあった名刺管理を全社で統一。3,000社超の名刺データを一元管理できるようになった。名刺を撮影するだけで利用できることで、社内の接点状況の確認や拠点間の情報連携を促進。社内チャットや口頭での確認も削減され、営業活動のスピードと精度が向上した。
展示会や営業で獲得した名刺の有効活用とメール配信の強化
展示会や営業活動で得た名刺もEight Teamで全社共有することにより、フォロー体制が整い、顧客接点の把握が容易になった。さらにMAツールとの連携により、これまで手作業だったメール配信が自動化され、情報発信のスピードが向上。ウェブからの問い合わせが月20件から月50〜80件へ増加した。
DX推進室 室長 兼 情報システムG マネージャー 兼 販売促進G マネージャー 小久保 拓志氏のコメント
従業員のITリテラシーに差がある中で、現場が自ら使いたいと思えるシンプルな仕組みを整えることが、DXを前に進める第一歩だと考えていました。Eight Teamは名刺を撮影するだけで使える直感的な操作性によって現場に自然と定着し、属人的だった情報管理が仕組みに変わりました。今回の取り組みを足がかりに、誰もが自然にデジタルを使いこなす「現場発のDX」をさらに推進していきます。
