パーソルキャリアが運営する調査機関「Job総研」は、421人の社会人男女を対象に「2025年 忘年会意識調査」を実施した。

過去の職場忘年会開催年と今年の開催有無

回答者全体の421人に職場で忘年会が開催された年を聞くと、コロナ禍前の2019年では 46.1%だったものが、コロナ禍の2021年には16.2%まで減少。2022年は24.2%と微増、5類移⾏後の2023年は41.3%、翌年2024年には49.4%まで回復する傾向が見られた。また、今年の職場忘年会の実施有無では「開催あり」が69.1%、「なし」が30.9%となった。
今年の職場忘年会の参加意欲と年代別回答

今年の職場忘年会への参加意欲を聞くと「参加したい派」は60.1%で過半数を占め、内訳は「とても参加したい」(10.2%)、「参加したい」(22.6%)、「どちらかといえば参加したい」(27.3%)だった。年代別の参加意欲では20代の「参加したい派」が71.0%で最多となり、次いで、30代が57.8%、40代が55.1%、50代が48.3%の結果になった。
参加したい理由・参加したくない理由

参加したいと回答した253⼈にその理由を聞くと、「メンバーとの関係構築」が47.0%で最多となり、次いで、「仕事以外の話をしたい」「飲みの席だけの話を聞きたい」が同率で33.6%となった。参加したくないと回答した168⼈にその理由を聞くと、「プライベートを優先したい」が56.5%で最多となり、次いで、「飲み会のノリについていけない」が38.7%、「上下関係が面倒・疲れる」が38.1%となった。
年代別の参加したい理由・参加したくない理由

参加したい理由の年代別では20代と40代、50代の最多は「メンバーとの関係構築」、30代は「仕事以外の話をしたい」となった。参加したくない理由の年代別では、全年代で「プライベートを優先したい」が最多となり、2位以降の項目では年代別で差が出た。
職場の忘年会文化の必要性

回答者全体の421人に職場の忘年会文化の必要性を聞くと、「必要だと思う派」が54.0%で過半数を占め、内訳は「とても必要だと思う」(5.5%)、「必要だと思う」(14.5%)、「どちらかといえば必要だと思う」(34.0%)だった。必要だと思うと回答した227⼈にその理由を聞くと、「対面交流の重要性を感じる」が55.5%で最多となり、次いで、「普段関わらない人と交流できる」が44.1%、「仕事以外の話ができる」が35.2%となった。
出世のチャンスか・無礼講についての印象

回答者全体の421人に忘年会は出世のチャンスだと思うかを聞くと、「チャンスだと思う派」が60.5%と過半数を占め、内訳は「とてもチャンスだと思う」が9.5%、「チャンスだと思う」が19.2%、「どちらかといえばチャンスだと思う」が31.8%となった。また、"無礼講の飲み会"と言われた際の印象を聞くと、「リラックスの指示と受け取る」が37.3%で最多となり、次いで、「関係性や場の空気への配慮」が29.2%、「日本の上下関係の文化を感じる」が26.6%となった。
回答者自由記述コメント
職場の忘年会⽂化に関して賛否が分かれるコメントが⾒られた。
<賛成派>
- コロナで数年ぶりの開催になり、久々にみんなで笑い合えたのが嬉しかった
- 忘年会の写真を見返すと、その年に頑張ったことが思い出せる
- お酒が入った時こそ普段言えない事でも話せたり仕事だけでは分からない部分が見えたりする
- 仕事外で評価を高めることができる機会でもあるので、参加や頑張る価値があると思う
- 部下から”自分は自分”という意識をひしひし感じる。なので年に数回は交流の場を持つのは大事
<反対派>
- 酔っ払った先輩たちがプライベートをきいていて、新人がとても苦笑いしていた……
- カラオケなど余計な会が半強制だったので、ランチとかでメリハリつけてサクッと終えたい
- 普段の上下関係が緩む時間でもあると思うが、自身はプライベートと区切りをつけたいため苦手
- 毎年幹事に任命されるが、つまり強制参加になるので、やりたい人の中から幹事を選んで欲しい
- ハラスメントに当たる発言があったとしても、場の雰囲気として反発できない場だと思う
【調査概要】
調査対象者:現在就業中のJobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
調査条件:全国・男女・20~50代
調査期間:2025年10月29日〜11月4日
有効回答数:421人
調査方法:インターネット調査
