Sansanは、AI契約データベース「Contract One(コントラクトワン)」に、新機能「契約ダッシュボード」を実装した。

提供の背景
契約書は、取引の有無や金額など、取引条件が正確に記録された信頼性のある情報源である。担当者の手入力に依存する商談や案件の記録とは異なり、契約書に記された取引条件は網羅的で、入力ミスや記録漏れの影響を受けない。たとえば取引先と自社との契約状況を確認することで、他部署も含めて自社と頻繁に取引している企業、あるいはかつては取引があったものの近年は契約が途絶えている企業を正確に把握できる。こうした情報を活用するkとで、最適な営業リソースの配分を検討することや、新たな営業機会の発掘など、データに基づいた営業戦略の立案が可能となる。
しかし、実際の営業業務では、担当顧客の更新期日の確認など限定的にしか契約書を活用していない(※)。契約書を単なる期日管理の資料にとどめず、営業戦略を支える経営資源として活用しやすい環境を提供するため、Sansanは今回、AI契約データベースContract Oneに新機能の契約ダッシュボードを実装した。
※Sansan「企業の契約実態調査」(2024年9月4日発表)
新機能の概要

新機能である契約ダッシュボードでは、契約を締結している企業の一覧が表示され、契約書の総数や「契約中」「契約終了」といった契約状況別の契約書数、さらに法人番号を確認できる。
また企業名をクリックすると、該当企業と締結している契約書を親契約・子契約といった階層構造で表示できる詳細画面に遷移する。これにより、特定の企業に関する契約状況を網羅的かつ効率的に把握できる。社名の表記揺れや変更があっても、同一の企業として契約書を集約できる「名寄せ」の仕組みにより、企業単位での契約管理を実現。さらに、契約終了日や自動更新の有無といった情報をデータ化することで、契約状況を正確に判定し、状況別の契約書数を信頼性のあるデータとして可視化する。