まずは活用率を高める 営業にITリテラシーは不可欠に
──現在活用を進めているUPWARDはどのような役割を果たしているのですか。
入力業務の簡素化と戦略性を可視化することを目指し導入しています。訪問計画の立案に加え、実績報告もUPWARDで基本情報は自動で入力されるため、そこにお客様との打ち合わせ情報を加えるだけでよくなります。さらに言うと、音声での入力も可能なので入力工数が非常に簡素化されています。この利便性を持って、現場での活用率を上げることに取り組んでいます。
ここまでSFA/CRM、BI、現場入力支援のツールを導入してきたのですが、まずは活用率を上げることが大事だと思っています。そこがクリアできたら、活用の質を高めるところに着手する。いきなり質を高めようとすると、SFA/CRMの項目数のように躓いてしまいますから。そして、担当者に活用してもらうための支援を行うのはマネージャーなので、本部・企画側としては現場とマネージャー、双方へのアプローチが必要ですね。フォロー研修の内容も、もちろん両者で分けています。

──今後のチャレンジについて教えてください。
活用の質を上げていくことには継続して取り組んでいきたいですね。また、これからの営業にはベースとしての営業スキルと商品知識、IT活用、この3つは必要になると思うので、営業の育成においても重視していきたいです。とくにITのリテラシーを高めていかないと、いくら能力があっても100点のアウトプットを出せない時代になってきていると思っています。
──もはやツールを活用することが営業の基礎能力になっていくようなイメージですね。最後に、営業組織でのIT活用を推し進めるリーダーや企画担当者の方にメッセージやアドバイスをいただけますか。
最初は失敗するものだと思います。私自身は挑戦が好きな性格というか、まずやってみようというタイプなので、あまり失敗を恐れないのですが、組織の中には、しっかりステップを踏んでから活用に進みたい人もいます。ですから、マイナス側よりプラス側の側面を見てあげることが大切だと考えています。そうやって組織全体では活用という成功にむかっていけば良いのではないでしょうか。
──新たなチャレンジで失敗してしまうのは怖いと思う人もいるかもしれません。
その瞬間はうまくいかないかもしれないですが、のちの成功に活きると考えれば失敗ではないともいえると思います。もしくは、小さな成功を増やすほうに集中するのも良いかもしれません。小さな目標をいくつか設定して、ちょっとした進捗でもしっかり成功を喜ぶ。そうやって達成感を感じながら進んでいければ、失敗があったとしてもそれは成功に向けたひとつの経験になると。あとは、私自身はとにかく楽しんで仕事をすることをモットーにしていて(笑)。それもとても大事かもしれません。メンバーにも常日頃伝えています。

──まさに、新たな挑戦を楽しんでいらっしゃる印象を受けました。これからの活用も楽しみです!ありがとうございました!