生成AIおよび各種DXツールの業務活用を全社的に推進しているパシフィックネットは、2025年3月に実施した社内調査により、月間平均567時間、年間では約6,800時間相当の業務時間削減効果を確認したことを発表した。
社内調査による業務時間削減の成果
同社では、2023年4月ごろよりChatGPTをはじめとする生成AIの業務活用を開始し、実務への導入を推進してきた。2024年9月から12月にかけては、活用の定着と全社的なスキル向上を目的に、全社員を対象とした研修を実施した。その結果、2025年3月に実施した社内調査において、社員ひとりあたり月間平均3.49時間の業務時間削減が確認された。これを全社ベースに換算すると、月間567時間、年間では約6,814時間相当の業務時間が創出される見込み。
業務カテゴリ別の活用実態
本調査では、生成AIおよびDXツールが活用されている業務カテゴリについても集計を行った。その結果、とくに多くの回答が寄せられた業務は、「文書作成」(28%)、「データ整理・分析」(26%)、「顧客対応」(20%)となった。これらの結果から、社内外の幅広い業務領域において、生成AIやDXツールの実務活用が着実に進んでいることが明らかとなった。
活用定着に向けた社内施策
同社では現在、生成AIおよびDXツールのさらなる定着と活用拡大を目的として、社内イベント「AI Creative Awards」を開催している。実際の業務において成果を上げた活用事例を社員から広く募集し、とくに優れた取り組みを表彰・共有することで、社内全体への知見の展開とスキル向上を図っている。