営業課題がすぐに解決できる!時系列でデータを俯瞰
――ITが苦手な営業は多いと言われますが、Excelを使える人は多いですよね。ではその部分も踏まえて、サービスの特徴と競合優位性について教えてください。
鈴木 Sheetには、(1)誰でも使える、(2)データをまとめて操作できる、(3)問題がすぐに発見できて素早く解決できると大きく3つの特徴があります。まず、Excelのようなインターフェースなので、特別なトレーニングを行うことなくスムーズに導入できます。
次は、Salesforceでデータを見る際の操作性の問題なのですが、Excelの場合は一覧で、表形式で全体を俯瞰できますが、Salesforceのデータを見ようとすると、1枚ずつページをめくっていく構造になっているため、全体を見て問題を把握するような使い方は難しい。そこでSheetを使うと、一覧でデータを表示できるようになり、問題の早期発見と解決につながります。
他社製品と比べた優位性は、SalesforceのCRM機能との連携がスムーズなところです。Sheetの強みはSalesforceをExcel形式で使えるというところですが、ほかにもSalesforceを使いやすくするために、もともとSalesforceにある機能をボタンひとつで呼び出して、次の操作に移ることもできます。
製品開発での優位性は、これまでの経験からここをクリアできればより業務が良くなるというポイントが見えるところです。たとえばSalesforceにデータをインポートする際には、「データローダ」というアプリを使うのですが、いくつかのステップがあって初めての人はまず戸惑います。Sheetを使うとインポートがしやすくなり、エクスポートもボタンひとつで可能になります。ほかにも複数のオブジェクトの一括編集も1画面でできますし、「こういうのができたら良いな」という痒い所に手が届く製品開発をしています。
もうひとつは、Salesforceのプラットフォームを最大限に生かすシステムであるということです。「時系列マトリックス変換」という機能があるのですが、これは、Excel上で予実管理をする際、データを横持ちして時系列を表示するというよく用いられる形式が、Salesforceのデータの持ち方では表現しづらいという問題を解消するものです。Salesforceのデータ構造はそのままで、データの視認性・入力の操作性を向上することができます。
――Salesforceを導入して組織力を向上したいという経営者やマネジメント側の目的と、現場の入力状況が合致していなくて齟齬が生じるという問題がよく起きていると思います。理想と現実の運用のギャップを埋めることにSheetはどう活用できるのでしょうか。
冨田 お客様の環境で、Sheetが現場や営業担当者に役立っている理由は、本来の業務に集中できるということにつきます。営業担当者がもっとも注力すべきことは、顧客対応ですが、実際はデータ入力に時間を取られているという現状があります。ただ、組織としてはデータがないと何が起こっているかわからないので、データは必ず入力しなさいと言い、現場が疲弊する。皆その間でどうすれば良いのか悩んでいるのが現状で、そこにSheetを導入して「入力問題」を解決しよう、次のステップに行きましょうという問題解決を提示しています。