意外とできていない!残念な名刺交換の例
私はさまざまな場所で名刺交換をさせていただく。交流会や研修、パーティー、勉強会、……などなど。営業スタッフはもちろん、社長や新入社員までさまざまな方と名刺交換をする。
大企業は別として、多くの会社は名刺交換のやり方について重視していない。よくて先輩や上司に教えてもらうといった程度。ほとんどの営業マンは見様見真似でなんとなくやってきている、といった感じだ。この名刺交換でとてつもなく損をしている人が少なくない。
たとえば交流会などで「名刺交換よろしいですか」と話しかけてくる人がいる。承諾を得ること自体はいいのだが、名刺を出しながら「こういったものです」とだけ言ってくる。名刺を見てひと目で「あぁ、保険屋さんね」とわかる場合もある。この場合はまだいい。
しかし、名刺を見ても「何をやっているのか、さっぱり分からない……」というケースも少なくない。こちらとしては「えぇっと、いったい何をしている会社ですか?」とは聞きにくい。だから、どうしても当たり障りのない話をして「では、何かありましたら」とすぐに別れてしまうことになる。そして、二度と関わることもない。これは非常にもったいない名刺交換である。
また「斉藤です」と名前だけ名乗る人も多い。「こういったものです」よりはマシだが、これも印象に残らない。10人にひとりくらいの割合で「斉藤翔太と申します」とフルネームで名乗る人がいる。こうした人には「きちんとした人」と印象を受けるものの、やはりどう話を展開させていいのか迷うのだ。
ではトップ営業スタッフはインパクトを与えるために、どんな工夫をして名刺交換をしているのだろうか?