キヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)とCogent Labs(以下、コージェントラボ)は共同で、横浜銀行に「手書きAI OCRソリューション」とRPAを組み合わせたデジタルソリューションを構築・提供。これにより、紙文書の入力から基幹業務連携までの一連の業務フローを最適化し、顧客業務プロセスの変革を実現して同行の働き方改革を支援する。
横浜銀行は銀行をとりまく経営環境が厳しさを増すなか、本部事務の効率化、行員の生産性向上による営業面の強化を図るため、2017年にRPAの導入を開始。一方、RPAの導入を推進していくうえでは紙文書を介在する業務が多く、対象業務を拡大するためにはRPAだけでなく、紙から手入力するインプット業務の効率化が課題となっていた。
キヤノンMJとコージェントラボは、横浜銀行の業務の自動化率を高めつつ、高度なセキュリティ対策を担保したいという要望を受け、イメージエントリーシステムと手書きAI OCRエンジンを連携するソリューションを構築。まずは、インターネットバンキングや融資の申込書など年間約24,000件のデータを対象に紙文書の入力から業務システムに連携する一連の業務のデジタル化、自動化を実現し、約40%の時間短縮を目指す。今後、横浜銀行はさらに対象帳票の拡大を行い、業務効率化を推進していくことでコスト削減を拡大していく。
キヤノンMJは2017年11月より「手書きAI OCRソリューション」の提供を開始。キヤノンの画像処理技術によるOCR開発キット「Rosetta-Stone-Components」の画像補正や文字認識技術により読みとりやすい画像を作成したうえで、手書き文字をすばやく高精度にデータ化して必要な情報を抽出する。コージェントラボの「Tegaki」と連携することで、AIがデータ処理を行い、読みとり精度を継続的に向上させることが可能になっている。