マッシュマトリックスは、Salesforceアドオンアプリケーション「Mashmatrix Sheet」に、表示中のレコードを最大50件まで同時に統合できる「一括マージ」機能を追加し、提供を開始した。
この機能により、Mashmatrix SheetのExcelライクな一覧・検索UIを活かし、重複の抽出から統合までを同一画面で完結できる。

開発の背景
Salesforce標準のマージ機能は、一度に統合できる件数が最大3件までに限られており、対象オブジェクトは主に取引先・取引先責任者・リード・ケースとなっている。カスタムオブジェクトは標準のマージ対象外であるため、大規模な名寄せには限界があった。
こうした課題を解決するため、Mashmatrix Sheetが持つ一覧性・検索性のあるUIを活かし、重複レコードの抽出から統合までをワンストップで実現する本機能の開発に至った。
「一括マージ」機能の特徴
1.最大50件の一括マージ
一覧画面で選択した最大50件のレコードを同時に統合
2.全オブジェクトに対応
標準オブジェクトだけでなく、カスタムオブジェクトも対象にでき、業務固有のオブジェクトでも重複整理を定常化
3.一画面で完結
Mashmatrix SheetのスプレッドシートUI上で、重複候補の抽出から比較、マージまでを一連で実行
4.既存運用との親和性
既存のシート設定(フィルタ・並べ替えなど)を活かして重複候補を抽出し、そのままマージ
主な活用シーン
マーケティングで取り込んだリードの重複整理
外部リストやフォーム取り込み後に発生した重複を計画的に整理。標準機能の3件ずつでは捌ききれないボリュームに対応
組織再編やシステム移行後の名寄せ
M&Aや旧システムからの移行で発生した取引先や取引先責任者の重複を短期間で整理
カスタムオブジェクトの定期的な整理
標準機能ではマージができない業務固有のカスタムオブジェクトでも、現場主導で定常的な名寄せの運用が可能
サポート現場でのケース重複対策
重複したケースを効率的に集約し、履歴を一本化(標準機能では最大3件まで)
検知から是正の定常運用
重複ルール・一致ルールで検知、Mashmatrix Sheetで一括マージし、レポートで監視するサイクルを構築