amptalkは、提供するAIロープレツール「amptalk coach(アンプトーク コーチ)」が、人材派遣・人材紹介・BPO事業を展開する綜合キャリアオプション(キャムコムグループ)に導入されたことを発表した。

導入の背景

キャムコムグループでは現在、さまざまなサービスの開発やグループシナジーを生かしたクロスセル(複合提案)を推進している。グループの提供価値が広がり、コンサルティング要素の強い提案が求められる中で、営業手法、提案方法のアップデートとその平準化が急務となる一方、組織の拡大・高度化に伴い、綜合キャリアオプションにおいても次の課題が顕在化していた。
- 提案モデルの複雑化と属人化:クロスセルの進展により、顧客への提案内容が多岐にわたるため、成果を出すためのノウハウが個人の経験やセンスに依存し、言語化や共有が困難になっていた。
- マネジメント層による指導の偏り:さまざまなサービスへの理解と的確な指導が求められる中、メンターや上司の営業スタイルやリソースによって、教育の質に差が生じていた。
- アウトプットの質を担保する仕組みの不在:失敗を恐れてアウトプットを躊躇するといった若手社員の心理的ハードルに加え、それらを客観的に評価し、軌道修正する仕組みを持っていなかった。
同社はこれらの課題を、属人的な努力に頼らずテクノロジーによる仕組み化で解決するため、AIによる定量的なフィードバックが可能なamptalk coachの導入に至った。
導入後の運用
ツールを導入するだけではなく、組織としての営業ノウハウ・成功事例をプログラムに組み込んだ。
- 20項目の独自評価ロジック:「良い営業とは何か」を20の指標に分解し、実力が伴わなければ高得点が出ないようにチューニングを重ね、独自の合格基準を設定した。
- 実践的なシチュエーションを基にコースを設計:テレアポ、新規商談、ヒアリング、受付突破、決裁者対応など、現場のフェーズに合わせた実践的なシナリオを用意した。
- 業務時間内での仕組み化:個人の任意学習としてではなく、若手社員約170名の業務の一環として必須化し、本部主導のプロジェクトチームが現場への定着を推進した。
導入の効果
1.マネージャーの教育時間を削減
隙間時間を活用した自律的な学習習慣が定着し、組織全体では3ヵ月間でマネージャーの育成に使う時間を500時間削減した(※)。なお、AIは基礎的な反復練習や定量フィードバックを担う補完として位置づけており、最終的なスキルチェックや合格判定は、引き続き上司が1対1で行う体制を維持している。
※綜合キャリアオプション調べ。amptalk coach対象者の2025年11月から2026年1月までの総利用時間から算出
2.客観的なスコアリングにより「話す営業」から「聞く営業」へ意識変革
AIによる客観的なスコアリングにより、若手社員は自身の提案の浅さやヒアリング不足を自覚。それにより、商談スタイルには変化が見られ、現在は新規営業での受注率10%向上を目標に検証を継続している。
綜合キャリアオプション ファクトリー事業部 事業戦略推進 マネージャー長内雄図氏、エリアマネージャー 新井 将史氏のコメント
当社の課題は、営業教育が属人化し、全社で統一された育成基準が欠如していたことでした。かつてのような集合研修が困難になる中、現場での教育は上司の主観やリソースに左右され、質のバラつきが生じていました。
「amptalk coach」の導入により、この状況は劇的に変化しました。AIによる客観的なフィードバックは、社員が自身の課題を素直に受け入れるきっかけとなり、特に「聴く力(傾聴姿勢)」において顕著な意識変革が見られています。導入から3ヵ月で管理職の教育コストを約500時間削減し、若手の学習時間は増加するという、理想的な「AI×人」のハイブリッド育成体制を構築できました。
今後は、この取り組みを全社へ展開するとともに、商談解析ツール(「amptalk analysis」)との連携も視野に入れ、個人のスキルに依存しない「自走できる強い営業組織」の構築をさらに加速させてまいります。
