AimyTechは、営業資料の共有&トラッキングツール「GRiX」に、顧客の購買検討を自動で前進させるAIエージェント機能を新たに搭載したことを発表した。

背景
BtoB営業では、情報量の肥大化やステークホルダー数の増加により、顧客の検討が停滞しやすくなっている。これまでの一方的な売り込み型アプローチは、むしろ検討を遅らせるリスクがある。そこで注目されるのが「バイヤーイネーブルメント(Buyer Enablement)」(※)の考え方である。
GRiXはこれまで、営業資料の閲覧状況を可視化し、「誰が」「いつ」「どの箇所を」「どれくらい」読んでいるのかを営業担当者に届けることで、検討の可視化を支援してきた。
今回搭載される「バイヤーイネーブルメント(※)AI」は、営業が介入しなくても、資料の中でAIが顧客の検討を進める。買い手を動かすAIを既存の資料に組み込むことで、24時間365日、買い手の検討を自動で後押しする。
※バイヤーイネーブルメント:買い手の購買意思決定を支援し、スムーズに進めるための情報やツールを提供するという営業手法
主な機能
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Q&A自動応答
見込み顧客からの質問に、ナレッジDBとトップ営業ノウハウを活用して回答する。
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課題整理〜稟議書作成サポート
検討中の課題整理から決裁に必要な稟議書のひな形作成までを対話形式で支援する。
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営業担当者の次の行動をサポート
顧客の検討フェーズや会話ログを分析し、「今、営業担当者が取るべきアクション」を提示する。
機能の仕組み:「営業ナレッジとノウハウを、AIで再現」
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ナレッジデータベース
サービス資料、導入事例集、よくある質問集など。
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トップ営業のノウハウ
バイヤーイネーブルメント、チャレンジャーセールス、仮説提案などの思考プロセス。
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営業に特化した大規模言語モデル(LLM)
会話の文脈や相手の関心に応じて、もっとも適したメッセージや課題整理を自動生成する。
特徴:「推論型AIが、買い手の“動機”を引き出す」
既存の資料に埋め込み可能:見るだけの資料から、話せる資料へ。対話によって検討を進める。
検討初期の「これって導入したほうがいいの?」に寄り添う設計:社内共有に使える「課題整理」や「簡易的な稟議書」を生成する。
深掘り質問力:顧客自身が気づかない課題を抽出し、本質的なニーズへ誘導する。
SFA・MAとの連携も対応可能:検討中の顧客の行動をMAやCRMに自動連携する。