ヌーラボは、20歳〜25歳の若手ビジネスパーソン600人を対象に、「若手社員の戸惑いとチームワークマネジメントの実態」について調査した。

8割の若手社員が、メールやチャットで「情報の混乱」を実感

現代の職場では、メールやビジネスチャット、メッセンジャーアプリなど、さまざまなツールを活用して社内外と連絡している。しかし、同調査では79.1%の若手ビジネスパーソンが、これらのツールを使う際に「困った経験がある」と回答した。
「通知地獄」若手社員の3割超がメール・チャットの確認漏れを経験

メールやビジネスチャットに関して、とくに多くの人が悩んでいるのは「通知が多すぎて確認漏れが発生する」で30.4%となった。チャットの利便性が高まる一方で、重要な情報が次々と流れてしまい、適切なタスク管理が難しくなっている。
さらに、「重要な情報が埋もれて見逃してしまう」が25.9%、「やり取りの履歴や必要な資料を探すのに時間がかかる」が24.4%と、情報の整理や検索の手間も負担になっているようである。
加えて「社内外の関係者と、メールやビジネスチャット、メッセンジャーアプリ等で連絡を取る際に困った経験がある」と回答した人のうち、約半数である46.4%が「ツールの使い方が原因でタスクやプロジェクトが遅延した」と回答した。
「資料探し」に年間26時間も? 業務効率を下げる情報管理の落とし穴

「やり取りの履歴や必要な資料を探すのに時間がかかる」と回答した人の約半数である49.9%が、1週間に30分以上を資料探しに費やしていることが判明した。年間にすると26時間以上が「資料を探す時間」に使われていることがわかった。
6割以上が「Excel管理に不便」を実感、よくある課題とは?

続いて、Excelについて感じていることについて調査を行った。「Excelを使用したデータ管理で、不便を感じたことはありますか?」という質問に対して、若手ビジネスパーソンの6割以上である60.5%が「Excelに不便を感じたことがある」と回答した。
とくに、「ファイルの容量が大きくなると動作が遅くなる」(22.3%)、「複数人による同時編集ができない」(20.3%)、「データの最新バージョンが分からなくなる」(16.8%)といった課題に関して、不便に感じていた。
「チームワークマネジメント」が十分に実践されている職場は1割

「チームワークマネジメントが十分に実践されている」と回答した職場は10.5%であり、多くの職場で情報共有やタスク管理の仕組みが整っていないことがわかった。
【調査概要】
調査対象:20歳〜25歳のビジネスパーソン
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2025年1月27日
有効回答数:600サンプル