ユーソナーは、三菱UFJ銀行が顧客データ統合ソリューション「uSonar」を導入したことを発表した。三菱UFJ銀行の中期経営計画が掲げる7つの成長戦略のひとつ「法人✕WMビジネス強化」推進において、ユーソナーが保有する企業データベースの網羅性や名寄せ技術が評価された。
ユーソナー導入の背景 営業力の強化へSalesforce導入とセットで検討
三菱UFJ銀行は国内外のさまざまなビジネス分野で金融サービスを提供し、中計では、「分断」の中で、顧客をはじめさまざまなステークホルダーを「つなぐ」存在となることで、「世界が進むチカラになる。」というパーパス(存在意義)の実現を目指している。
コロナ禍を経てビジネスモデルの再構築や投資など生産性の向上に取り組む企業が増える中、三菱UFJ銀行は、営業力を高めて顧客に付加価値のあるサービスを提供するため、CRM再構築に着手。既存CRMの課題を解消するため、「顧客情報一元化」「拠点・本部との一体運営」「NBA配信※」をキーワードに機能を再構築するとともに、「営業担当者による行内外データ活用が日常化され、顧客・事業の深い理解と提案業務・生産性の向上」を実現するため、SalesforceによるCRMの新規構築を決定した。
「顧客情報一元化」では、「顧客をもっと深く理解したい」という営業担当者の声や、「業界紙等の社外情報も多く拾いきれていない」「もっとかんたんに取得できるようにして欲しい」という要望もあった。そのため、社内情報の一元化だけでは十分でなく、「uSonar」をはじめとする外部データの利活用が必要という認識に至った。
社内の情報だけではなく、外部のマーケティングデータと組み合わせることで、顧客の最新属性を把握。精度の高い情報配信により効果的な営業のヒントを担当者に与えることで、スピード感・付加価値のあるサービスを顧客に提供し、「世界が進むチカラになる。」の実現を目指す。
Next Best Action:課題仮説を元に構築した分析モデルと、テーマに沿って作成した顧客別の対顧資料を営業担当者宛に配信
ユーソナーへの評価 連携実績、属性データ、安全性
三菱UFJ銀行が目指す将来像実現のため、企業データベースの質と量、活用しやすいデータかといった観点で外部データの利活用を検討。ユーソナーの企業データベース「LBC」はSalesforce連携の実績があり、顧客データをリッチ化することが可能である点、顧客分析やターゲティングによりセールス・マーケティング効果の最大化が期待できる点などを評価した。顧客の重要な情報を取り扱う銀行として、情報セキュリティの観点でも、uSonarの導入を決定した。
今後の利活用についての期待と抱負
法人・ウェルスマネジメント企画部 システム企画Gr 相宮 聡次長のコメント
弊行では、お客さまに一層寄り添った提案を行うべく、データ活用力の強化を目指し、uSonarの導入を決めました。ユーソナーの企業データベースを活用できることにより、営業担当者からは「効率的に精度の高い顧客分析やターゲティングを実現して、今まで以上にお客さま企業を深く理解し、寄り添った提案ができそうで楽しみにしています」といった声も出ています。お客さまの期待を超えるサービス・付加価値のご提供につながるよう、ユーソナーからの企業データ提供に期待しております。
ユーソナー 長竹 克仁 代表取締役社長のコメント
三菱UFJ銀行様が中期経営計画で打ち出した戦略の柱である「法人✕WMビジネス強化」推進の一助を成すものとして、当社サービスを導入いただいたことは、行内の評価プロセスにおいて、当社データベースや名寄せ技術などが評価されたものと喜ばしいです。
さまざまな業界へご提案するなか、どのトップ企業も、自社で抱える大量のデータの利活用が成長の大前提であると認識なさっているように思います。ただし、データはすぐに古びて使いにくくなる性質を持っています。データの正確性・最新性・網羅性を保つにあたり、おかげさまで、外部データベンダーとして当社を選んでいただく例が増えております。
とくに「営業の効率化、生産性UP」といった定量的な効果だけでなく、「業績の確保による心理的安全性ある営業風土づくり」といった定性的な面でも効果があるとの声をいただいております。三菱UFJ銀行様をはじめ金融業界の成長戦略に貢献できるよう、一層精励してまいります。