AGCは、自社向け生成AI活用環境「ChatAGC」に社内データ連携機能を付与し、機能を拡張した運用を開始した。汎用的な生成AIと、独自の知見・ノウハウに関するデータをあわせて活用できる業務ツールを整備し、従業員の生産性向上を図る。
運用開始の背景
AGCは、2023年6月に社内向け生成AI活用環境「ChatAGC」の運用を開始し、本ツールを活用した働き方改革を推進してきた。このたび、より便利に生成AIを活用できる業務環境を実現するため、RAG(検索拡張生成)技術を導入し、社内データを「ChatAGC」に連携した。この連携により従業員は、あらかじめ付与された権限の範囲において、社内データに基づいた回答を「ChatAGC」から得られ、より効率的に情報を利活用することが可能となる。
期待される活用例
期待される活用例は次のとおり。
【部門別活用例】
開発部門:属人化された過去の開発・設計などの技術情報を含めた回答結果を参照できる。営業情報から顧客ニーズを把握し、製品開発のアイデアを得ることができる
製造部門:トラブル発生時に過去の製造情報から適切な対応策を得ることができる
営業部門:開発中のサービスや製品を知り、顧客にアプローチすることができる
戦略企画部門:顧客情報や知財情報を基に、より自社の事業活動に適合した回答を得ることができる