富士フイルムグループの富士ゼロックスは、信用金庫向けにクラウド型営業プロセス支援ソリューションの提供を開始してから初めての導入が、大阪商工信用金庫の全20店舗への導入となったことを発表。
クラウド型営業プロセス支援ソリューションは、サイボウズが提供するクラウド型ウェブデータベース「kintone(キントーン)」と、富士ゼロックスが提供するクラウド名刺管理サービス「SkyDesk Cards R」を連携、営業情報を一元管理し、報告書などの作成業務工数を削減することで、働き方改革や営業生産性向上を支援するもの。
具体的には、営業日報や「SkyDesk Cards R」でスマートフォンから読み込んだ顧客情報を「kintone」のアプリと呼ばれるフォルダーで企業や案件ごとに共有化、上司がコメントを加えることなどにより情報の有効活用や営業活動の見える化を実現して生産性を高める。また、さまざまな書類を参照して各種報告書を作成している場合、日報をベースに作成することでプロセスが効率化される。大阪商工信用金庫では主要な報告書作成時間を大幅に削減したという。
また、本ソリューションは、FISC安全対策基準に準拠しており、外出先からフォルダーにアクセスして顧客情報をインプットしたり確認したりするモバイルワークを可能にし、働き方改革も支援する。
大阪商工信用金庫は、将来のさらなる飛躍に向け、2018年度に創設100周年に向けた第一次中期経営計画「GENKI100」のスタートを切り、職員1人ひとりの目利き力、コンサルティング能力の研鑽に努め「課題解決型金融機関」として地域No.1の信用金庫を目指している。
本ソリューション導入により、営業の日報作成、報告業務や顧客情報入力業務が効率化され、管理部門では各営業店の実績集計や見込み実績の集計がリアルタイムに把握できるようになり、より適切なマネジメントが可能になるほか、経営判断の迅速化を図ることができるようになる見込み。
富士ゼロックスは、価値提供戦略「Smart Work Innovation」の提供価値である「制約からの解放」「専門性の開放」「クリエイティブな働き方」を実現するため、本ソリューションを信用金庫に提供している。今後は信用金庫だけでなくさまざまな金融機関に提供し、事務効率化や顧客満足度向上、事業の成長に貢献していく予定。