BetaMindは、B2B特化の動画マーケティングクラウド「Vidbase(ビッドベース)」β版の提供を開始。同時に、mint、ユーザベース、茂野明彦氏らを引受先とするJ-KISS型新株予約権の発行により、総額8,000万円の資金調達を実施したことを発表した。
Vidbaseについて
Vidbaseは、B2B企業に特化した動画マーケティングツール。テレビ・タクシーCMや顧客インタビュー、ウェビナーなど企業が保有する動画コンテンツの活用により、リード獲得・商談獲得を実現する。ウェブサイト、メールなどのあらゆるチャネルで個人単位の視聴データを取得し、CRM・MAツールとの連携によりホットリードを特定することで、インサイドセールスの商談獲得率の改善に寄与。さらにウェビナーの管理・実施コスト削減にも貢献する。
2022年1月より一部の顧客へ先行提供していたが、今回、β版として一般提供を開始した。
先行利用ユーザーからのコメント
ウイングアーク1st TOFD部 副部長兼Digital Marketing Group マネージャー 日高 康成氏
Vidbaseの導入により、すでにナーチャリングメールの大幅な効果改善を実現できています。また、チームでの動画活用の意識の変化も大きな導入メリットでした。今後も、自社主催の大規模カンファレンスのコンテンツ化など、Vidbaseの活用の幅を広げていきたいと考えています。
プレイド Marketing 稲葉 航氏
オンラインでの動画配信が重要な顧客獲得チャネルとなっているなか、「動画を見たか・否か」くらいの情報しか得ることができず、顧客へのアプローチに活用しづらい課題がありました。「個客を知り、個客に合わせる」。顧客体験を設計する上で重要なことが実現できていなかったのです。Vidbaseを利用することによって、従来は難しかった顧客ごとの視聴箇所・回数・時間などを把握でき、それを活用した体験を提供できるようになりました。
今後もまだデータ活用に試行錯誤が必要ですが、Vidbaseはともに探求していくことに大きく期待できるプロダクトだと思います。
引受先各位からのコメント
mint ジェネラル・パートナー 白川 智樹氏
創業直後から2年近くコミュニケーションを取らせていただくなかで、吉田さんの真摯さとハードワークを感じ、今回ご出資の機会をいただきました。BtoB企業においても動画マーケティングがこれから普及が見込まれるなかで、すでに多くの大手SaaS企業から継続利用のご意向をいただいておりますが、さらに顧客の皆様に受け入れられる素晴らしいプロダクトになるよう、mintも微力ながらサポートしてまいります。
ユーザベース 代表取締役Co-CEO 佐久間 衡氏
マーケティング領域における「データ×動画」の領域は、とても広大で未解決の課題が多い。これらの課題を解決することで、顧客との距離が縮まり、それぞれのサービスが正しい顧客にすばやく届く世界が実現できる。これは、ユーザベースがFORCASで実現したいビジョンそのものであり、志を同じくするBetaMindの今後の成長に心から期待しています。
ビズリーチ 茂野 明彦氏
これから動画の活用はさらに広がると予想されていますがまだまだ課題は山積みであり、多くの企業が苦戦していると思います。この課題を解決することはお客様の最適な購買行動を助けることにもなり、とても意味のあることだと考えています。本気でこの課題に取り組んでいる吉田さんを応援したいと思い、個人で出資させていただきました。BetaMindのさらなる進化にユーザーとしても期待しています。
BetaMind CEO 吉田 健人氏のコメント
私はこれまでにB2Bスタートアップでセールス・マーケティングを、また5,000人超の営業組織でのSFA・CRM移行プロジェクトを経験しました。それらはまさに企業のデータドリブンな営業・マーケティングへの過渡期でした。一方、多くが迷惑メールに分類されるメルマガやタイミングを問わない営業電話に辟易とした経験を皆さんがお持ちのように、顧客と企業の関係性には、まだまだ大きな改善余地があります。
Vidbaseを通じて、私たちがミッションとして掲げる「顧客と企業の新しい関係」の実現に向け、取り組んでまいります。