フォースタートアップスは、同社が運営する成長産業特化型の情報プラットフォーム「STARTUP DB」において「投資・資金調達に係る実態調査」を実施。その結果を発表した。
調査概要
- 調査内容:スタートアップエコシステムにおける投資・資金調達に係る実態調査
- 調査目的:資金調達関係者の「投資・資金調達」にまつわる関心や考えを明らかにする目的
- 調査方法:インターネット調査(ウェブ上のアンケートフォームより入力)
- 調査期間:2022年5月30日~6月15日
- 調査機関:フォースタートアップス(自社調査)
- 調査対象:「STARTUP DB」登録のSTANDARD会員のうち、 VC/CVCの投資家・事業会社のオープンイノベーションまたは新規事業開発担当者、スタートアップ経営者または資金調達関係者(全2,871名)
- 回答者:有効回答数200件(そのうち、VC/CVC、スタートアップ、事業会社の数は186社)
調査結果
スタートアップ企業が資金調達時に求めるアセットについて、46.3%が「営業活動(顧客紹介など)」と回答した。一方、事業会社が提供できるアセットでは「営業活動(顧客紹介など)」は31.5%という結果になった。また、VC/CVCでは33.3%が「戦略策定」と回答しており、事業会社の10.1%よりも23.2pt以上高くなった。
VC/CVCが投資したいor興味のある事業領域・業界について、コンピューターソフトウェアへの投資意欲が高い傾向が見られた。一方、事業会社では、医療・ヘルスケア関連への関心が高い傾向が見られた。
スタートアップ企業が資金調達活動において投資家と接点を持つための手段として、59.7%が「出資元やつながりのあるVCからの紹介」と回答した。「証券会社からの紹介」(7.5%)を加えた67.2%が、紹介を通じて投資家との接点を持つことが明らかになった。
VC/CVCでは、資金調達ラウンドで投資先の候補を見つけ、実際に投資するまでの期間について、60%が「1ヵ月~3ヵ月で実行されることが多い」と回答した。「1ヵ月以内での投資」(3.3%)を加えた63.3%が、3ヵ月以内に投資していることが明らかになった。
スタートアップ企業が投資家と接点を持つうえでの課題についてたずねた。「多くの投資家と会うための効率的な活動ができていない」(43.3%)という回答がもっとも多く、「調達活動に時間が取れない」(25.4%)が続いた。
スタートアップ企業が資金調達や外部企業とのアライアンス活動に使っている時間をたずねた。「1時間/日以下」が25.4%、「時間は取っていない」が22.4%と、スタートアップ企業の47.8%が、アライアンス活動に使っている時間は月20時間未満であることが明らかになった。