ベーシックは、2020年6月7日から12日、BtoB企業のマーケティング担当者279名を対象に「新型コロナウイルスの感染拡大によるWebマーケティング活動の変化」について調査を実施した。
今回の調査では、コロナ禍でマーケティング施策のオンライン化を余儀なくされ不安に感じているマーケターの姿が明らかとなった。調査結果の詳細は、次のとおり。
コロナ禍で4割以上が「リード獲得数が減少」と回答 約半数「CPAは変わらない」
新型コロナウイルス感染拡大によるリード獲得数の変化について聞いたところ、42.0%がリード獲得数が「大幅に減少した/減少した」と回答した。一方でCPAについては、48.0%が「変わらない」との回答だった。
コロナ禍に感じた変化、半数近くが「オンラインでの情報収集増」 収集先は3割以上がウェビナーと回答
新型コロナウイルス感染拡大によるユーザーの行動の変化について聞いたところ、47.6%が「オンラインでの情報収集が増えた」と回答。35.4%が「ウェビナー(オンラインセミナー)での情報収集が増えた」と感じていた。
コロナ収束後のマーケティング活動、約7割が「オンラインからのリード獲得の強化」を予定
新型コロナウイルス収束後のマーケティング活動におけるオンラインのリード獲得について聞いたところ、72.8%が「大幅に強化していきたい/強化したい」と回答した。
新型コロナウイルス感染拡大にともなう自社のマーケティング施策の変化について聞いたところ、21.5%が「施策をすでに変更した」、48.4%が「今後施策の変更を検討している」と回答した。
約5割がコロナ禍でオフラインのセミナーやカンファレンスを縮小
コロナ禍において縮小したマーケティング施策について聞いたところ、45.6%が「オフラインのセミナー/展示会出展」を縮小したと回答した。次いで「リスティング広告、ディスプレイ広告」や「外部メディア出稿」が縮小されていた。
一方、コロナ禍において強化した施策について聞いたところ、「Webサイト改善、LP改善」(38.4%)、「SNS広告(Facebook、Twitterなど)」(33.8%)、「オンラインのセミナー(ウェビナー)/展示会出展」(27.6%)、「リスティング広告、ディスプレイ広告」(25.6%)、「コンテンツマーケティング(記事制作)」(24.6%)と回答した。その施策を選択した理由としては、「自社内、ユーザーともに、オンラインでの情報収集や営業活動がメインとなったため」との回答が多数となった。
8割以上「コロナ禍で実施/検討しているマーケティング施策について不安やノウハウ不足を感じる」
コロナ禍で施策の変更を余儀なくされたマーケターが多いなかで、86.6%が新しく取り組んでいる、もしくはこれから取り組む施策に対して「不安や難しさを感じることがある/不安は感じないがノウハウが足りていないと感じる」と回答した。どんなところに不安や難しさを感じるかについて聞いたところ、50.2%が「オンラインマーケティングに対する社内のノウハウのなさ」を懸念していたことがわかる。予算の縮小や、リモートによるコミュニケーションの難しさを不安視する声も寄せられた。
コロナ禍での施策変化、5割超が新しくツールやサービスを導入/導入検討
アフターコロナを見据えて新しく取り入れた、もしくは検討しているツール・サービスの有無について聞いたところ、53.3%が「取り入れたツールやサービスがある/取り入れを検討しているツールやサービスがある」と回答した。
導入の理由として、「オンライン化を進めるにあたり必要だった」「Web上で完結させるため」「生産性向上のため」などの声が多く聞かれた。
「どのようなツールやサービスを取り入れたか、検討しているか」については、「Web接客ツール・チャットボット」(32.8%)「MAツール」(15.8%)「CRMツール」(12.8%)という結果になった。
今後強化していきたい施策として「コンテンツマーケティング全般」(45.6%)「動画制作、動画広告配信」(40.0%)、「Webサイトコンテンツの拡充」(38.4%)の順の回答となった。
調査概要
- 対象者:ferret会員 BtoB企業のマーケティング担当者279名
- 調査期間:2020年6月7日~6月12日
- 調査方法:「ferret」会員アンケート(Web)