シーベースは、企業で働く人を対象に「リーダーシップ」に関するアンケート調査を実施した。

上司の悩み相談に対して、部下の約半数がポジティブに受け止め

「安心感が増す」10.0%、「頼りにされて嬉しい」40.7%となり、約半数(50.7%)が上司からの悩み相談を前向きに受け止めていることがわかった。一方で、「少し不安」13.6%、「戸惑う」14.0%と、ネガティブな反応も計27.6%みられた。また「わからない」20.8%という結果から、日常的に上司から相談される経験が少ない層や、相談の意図が伝わりにくい状況も一定数あることが示唆される。
年代別:30代がもっともポジティブ、50代・60代以上は「わからない」が増加

年代別にみると、30代はポジティブ受容(「安心感」+「嬉しい」)が61.8%で最多となった。詳細では30代の「頼りにされて嬉しい」が50.0%と高く、相談を信頼のサインとして受け取りやすい傾向がうかがえる。一方、50代以上では「わからない」が増加しており、相談経験そのものの多寡や、相談の意味づけに世代差がある可能性が読み取れる。
経験年数別:マネジメント経験がない層は、相談されても不安を感じやすい傾向

マネジメント経験年数別では、経験がない層のポジティブ受容は41.7%となり、ほかの層と比べて相対的に低い結果だった。一方で経験がある層では、ポジティブ受容がおおむね6割超に上昇している。マネジメント経験を通じて、意思決定の難しさや判断責任を体感することで、上司の相談を「負担」ではなく「信頼」「協働」と捉える視座が育ちやすくなる可能性が示唆される。年次の早いうちから何らかの形でマネジメントに携わる機会を設けて対話の経験を積むことは、その後の組織内の関係性づくりに寄与すると考えられる。
重要な意思決定やトラブル時に、部下に相談する上司は約6割

上司側の回答では、「頻繁にある」8.0%、「ときどきある」52.9%となり、重要な意思決定やトラブル時に部下に相談する上司は約6割(60.9%)にのぼった。一方で「ほとんどない」27.5%、「まったくない」11.6%を合計すると約4割(39.1%)となり、重要局面でも相談が行われにくいケースが一定数存在することがわかった。
年代別:30代はプレイングマネージャーが多く、部下への相談が減る傾向

年代別にみると、相談する割合に差がみられた。40代、50代は7割弱が相談をしている一方、30代ではその割合が下がり4割となっている。20代では100%が相談をすると回答しており、部下との距離の近さに加えて、経験の多い年上の部下への相談が多くなるケースも想像できる。(20代は他年代より回答数が少ないため参考値)
役職別:係長・主任クラスで相談率が低め、上位役職ほど高い傾向

役職別にみると、相談する割合(「頻繁」+「ときどき」)は係長・主任で55.1%と相対的に低く、部長、事業部長など上位役職ほど高い傾向がみられた。管掌範囲が広い上位層ほど部下を巻き込みながら運営する必要性が高い一方、現場に近い層ではプレイング業務比率などにより相談が起こりにくい可能性が示唆される。
【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ
都道府県:全国
実施期間:2025年8月
調査対象者・サンプル数:全国のビジネスパーソン230名(上司に問う設問は管理職経験のある136名が対象)
