Sansanは、2025年5月26日に記者発表会を開催。「デジタル名刺ソリューション」の提供開始を発表した。営業DXサービス「Sansan」のユーザーは、紙の名刺を交換したあと、メールでデジタル名刺を自動送付することが可能になる。
(左)Sansan 代表取締役社長 CEO CPO 寺田 親弘氏
(右)Sansan 執行役員 Sansan事業部 事業部長 小川 泰正氏
提供背景
コロナ禍によりオンライン商談が普及した現在も、ビジネスの場では名刺交換が行われている。これまでSansanは、受け取った紙の名刺のデータ化やクラウド管理を実現し、次のビジネスにつなげるサービスを展開してきた。
しかし同社の調査(※)によれば、社外に渡した紙の名刺の半数は、すぐに探し出して活用できるかたちで管理されていないことが明らかになっている。また、買い手の約4割が名刺交換後1年以内に購買検討の連絡をしているが、その際、約7割が「社外の連絡先はメールボックスで検索する」と回答。商談や名刺交換後のフォローメールが重要となるが、必ずフォローメールを行っている売り手は1割未満であり、ビジネスにおける「出会い」を活かしきれていないことがわかった。
このような背景からSansanは、受け取った名刺だけでなく、渡した名刺の価値も最大化するため、「デジタル名刺ソリューション」の開発・提供に至った。
※Sansan「渡した“紙”名刺の活用実態調査」
「デジタル名刺ソリューション」概要

受け取った名刺をスキャンして「Sansan」に登録すると、データ化した翌日には、名刺を渡した相手に対してデジタル名刺をメールで自動送信することができる。
主な機能
1.デジタル名刺メール

名刺交換後、受け取った名刺をスキャンしてデータ化することで、データ化の翌日には所属企業からデジタル名刺をメールで自動送付することができる。デジタル名刺を受け取った相手は、デジタル名刺に記載されている「メールで連絡する」をクリックすることで、容易にメールを送ることが可能。
2.デジタル名刺メーカー

専用フォーマットに必要情報を登録するだけで、デジタル名刺を作成することができる。CSVによって一括登録できるため、組織変更の際も登録情報を容易に修正できる。また、紙の名刺の発注も可能。紙の名刺とデジタル名刺を一元管理できる。

デジタル名刺は「Sansan」のスマートフォンアプリからQRコードによって表示できるため、名刺交換の場で直接受け渡しすることが可能。「Sansan」ユーザー以外には、スマートフォンの電話帳に登録してもらうことができる。
Sansan 代表取締役社長/CEO/CPO 寺田 親弘氏のコメント
デジタル名刺ソリューションは「Sansan」ユーザーだけでなく、その先にいる企業のイノベーションも促進します。創業19年めに突入するSansanにおいて、まさにパラダイムシフトとも言えるサービスでしょう。
「ビジネスインフラになる」という当社のビジョンを追求する中で、既存のサービスとともにデジタル名刺ソリューションを提供し、企業の「出会い」の価値を高め、ビジネスの価値を再創造していきたいと考えています。