ブイキューブは、セールスシーンのコミュニケーションにAIを活用し、効率的に支援する新サービス「ManeAI(マネアイ)」をリリースした。
ManeAIは商談で利用されるZoomなどのコミュニケーションツールから得られるデータを元に、AIによる学習・解析結果を提供するサービス。導入により、営業マネジメントの効率化、成果創出への貢献が期待できる。
開発の背景
人口減少と人手不足を背景に、ビジネスシーンのあらゆる職種でAIをはじめとするテクノロジーの活用が検討され、労働生産性の向上やより大きな成果を出すことへの貢献が期待されている。
日本の営業マネージャーの約9割はプレイングマネージャーで、自身の営業活動に加えて組織づくりから管理まで、業務内容は多岐に亘る。そのため、とくに重要な業務のひとつである部下の育成にかけられる時間が限定的になることが課題となっている。
ブイキューブでは、課題である営業マネジメントの効率化、成果貢献を目的に、ManeAIの開発に至った。
「ManeAI」のサービスについて
ManeAIは営業で高い成果を出す、いわゆるハイパフォーマーの商談をAIで分析し、営業組織の型化、ならびに底上げに向けてのマネジメントを支援するサービス。解析された商談から成功要因を抽出し、個社ごとにカスタマイズした、事前に学習済みのセールスシナリオに基づくフィードバックの自動化までを、AIが推進する。
Zoomなど、外部の商談を録音・録画できるサービスによって得られたデータを起点に、ManeAIは個社の商材や営業スタイルに合わせた商談の内容分析を行い、改善点やセールストークの提示をフィードバックする。
活用例
ブイキューブでは、サービスをリリースする前に、IT、メーカー、人材業界の数社が試験的にManeAIを導入し、次のような活用例を得た。
【A社の例】
- 活用例
ハイパフォーマーと新人営業のトークをManeAIで比較分析。ハイパフォーマーの「将来リスクの把握と解決」の商談ストーリーを言語化し、ManeAIのフィードバックを通してメンバーへインストールした。
- 成果
ハイパフォーマーがどのような営業をしているかを言語化し、目指すべき営業の型が構築できた。メンバーが模倣することで、受注率が向上した。
【B社の例】
- 活用例
メンバーは自分の商談をManeAIにアップロードし、スピーディにManeAIからのフィードバックを受け取る。フィードバックはマネジメントも閲覧可能で、メンバーの商談内容やスキル、伸びしろなど、現場の解像度向上に活用している。
- 成果
マネジメントが多忙のため、手厚くフィードバックすることに時間をかけられていなかったが、ManeAIの導入によって、フィードバック内容をベースに、スキル開発の1on1を行うなど、社内コミュニケーションが活性化し、メンバーのキャリア形成やスキル向上に役立てている。