有限なリソースの効果的な使い方を議論
──企業規模が大きいにもかかわらず、迅速に変化できるのは大きな強みですね。働き方の観点で、Salesforceならではの文化や強みはありますか。
安田 キャリアの選択肢が非常に幅広い点が、魅力ではないでしょうか。グローバルでオープンポジションを見ることができる仕組みがあり、希望するキャリアに向けた支援制度も充実しています。実際に、新しい活躍の場を見つけて、挑戦する人も多いですし、柔軟に働き方やキャリアをアップデートしていける会社です。
ナレッジマネジメントにも注力していて、社内の英知が社内のサイトやSlackに結集しています。在宅であっても新しいことを学んだり、スキルを高めたりする環境もとても充実しています。
内山 個人的には、5年10年前と比較して労働時間も圧倒的に減っていると感じますね。
安田 テクノロジーを積極的に活用しており、効率性が高まっていると感じます。これまではオフィスに来て、パソコンを開かなければ仕事ができなかったかもしれませんが、今は自宅や移動中でも仕事ができる時代です。とくに当社には自らテクノロジーを使って得たナレッジを社内に還元する文化があり、それが業務効率の改善に非常に活きていると感じています。
たとえば、不必要な日報作成などもありません。営業活動はすべてCRM上に残るため、それが日報代わりです。もちろんマネージャーがデータに目を通しており、そこからフィードバックしています。
内山 私が業務の中で比較的多くの時間を使っているのが、資料作成です。先ほど安田が紹介したようにナレッジ共有が充実してきていることから、資料作成のハードルが下がり工数も減り、かなり自分の残業時間も減りました。
若年層のリーダーが増え、優先事項を決めるとともに、これまでの当たり前を見直し、「やらないこと」を決める議論も増えたと感じます。働くうえで、各チームメンバーの有限なリソースをどう使うのがもっとも効果的か。いわゆるエッセンシャル思考が組織内に根づき始めているように感じます。
安田 裁量を持って働けるのも魅力ですよね。
内山 私のチームに関して言えば、子育てをしながら働く従業員も多いため、保育園の送り迎えをする時間には会議を入れないことがほとんどです。先日話した子育て中の役員は、子どもの生活時間に合わせて、寝かしつけが終わったあとに仕事をすることもある、と言っていました。
「ハードワーク」のイメージにも変化? 誰もが働き続けられる環境へ
──SWANの取り組みがこれからどんどんと本格化していく中で、今後チャレンジしたいと考えていることはありますか。
安田 採用では、日本法人では、現在女性の雇用比率を25%から30%に引き上げる目標を立てていますので、私のチームでもその目標を上回るようにしたいと考えています。また、産休から復帰した、あるいはこれから復帰する従業員、さらには現在子育てしながら働いている人や、介護などに直面している人など、誰もが安心感を持って働き続けられる環境を構築していきたいです。
内山 私のチームでもさらに人員を増やしていきたいと考えており、ぜひ女性メンバーも迎えられればと思います。現在、私のチームに所属している女性営業のほとんどは子育て中でもあるので、彼女たちが働きやすいようにサポートしつつ、みんなの体験を何らかのかたちで発信していきたいです。
もちろん女性だけでなく、どんな営業にとっても働きやすい環境にすることも忘れてはいけません。安田が言うように介護しながら働く人も多いですし、男性の育休取得率も高まっています。こうした変化に対応しながら、働き方が変わってもパフォーマンスを維持できる体制をいかに実現するかにもチャレンジしていきます。
──最後に、Salesforceで働くことに興味を持っている人に向けて、メッセージをお願いします。
内山 私たちの仕事は、いかにお客様に寄り添いながら、ソリューションの提供にとどまらず成功を支援できるかを大切にしています。言い換えれば、どれだけお客様に目を向けられるか、そして本当に価値があるものを考え抜いて提案できるか、ということになります。
昨今は世の中もお客様も大きく変わる中で、自分自身も変化していくことができなければ、そうしたカスタマーサクセスは実現できないと考えます。変化をいとわず、怖いと思わずに楽しめる人と一緒に働きたいです。変化に積極的な人は成果を出すスピードも速いですし、きっと楽しめる環境だと思います。
安田 今私たちは大きく進化するタイミングにいます。人は成長するときには集中して仕事に取り組む時期があると思います。私たちの会社には、自己の成長に貪欲で真剣に取り組む人が多いです。また、ライフイベントや社内でのキャリアチェンジ機会などを経て、長期的視点で自身の働き方を考える社員も増えてきています。そのような会社自体の成長変化を今迎えています。
──お客様視点の営業組織が、成長と働きやすい環境を常に追求していくスタンスが伝わってきました。ありがとうございました!
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