Gainsightは、GainsightのModel Context Protocol(MCP)(※)対応を正式にリリースした。

リリースの背景
多くの企業でAI導入が進む一方、実際の活用は、議事録の要約、メール文面の生成、情報検索の補助など、「業務を効率化するツール」としての利用にとどまっているケースが少なくない。
その主な要因は、AIが顧客の状況を十分に理解できていない点にある。「どの顧客がリスク状態にあるのか」「契約更新はいつか」「エンゲージメントはどのように変化しているのか」といった「顧客インサイト」にアクセスできない限り、AIは表面的な処理に限定されてしまう。
GainsightのMCP対応により、これまで分断されていた顧客インサイトがAIエージェントに接続され、直接参照可能になる。これにより、ヘルススコア、契約更新日、リスクの兆候といった情報をもとに、AIが自律的に判断・実行できるようになる。
※MCP(Model Context Protocol):Anthropicが策定したオープン標準であり、AIエージェントと外部ツール・データソースを接続するための共通プロトコル
Gainsight MCPの主な機能
Gainsight MCPを接続することで、AIエージェントは次の操作が可能になる。
- 顧客セグメント、ARR、契約情報、更新日などの一次情報の参照
- ヘルススコア、サクセスプラン進捗、VOCなどのインサイトの参照
- タイムラインおよびCTAの更新・新規作成
さらに、Staircase AI MCPと組み合わせることで、メール・会議・チャットなどのコミュニケーションデータも横断的に活用できるようになる。顧客センチメントやエンゲージメントの変化をヘルスデータと統合することで、より精度の高いリスク検知とアクション提案を可能にする。
活用イメージ
Gainsight MCPの活用により、これまで複数のシステムを横断して行っていた業務は、AIへの自然言語の指示のみで実行可能になる。
- 今週対応が必要なアカウントを抽出
- 顧客役員とのミーティングに向けたブリーフィング資料の作成
- CSM変更時の引き継ぎ資料の作成
- 更新商談に向けた成果レビュー資料の作成
- イベントでの会話内容をタイムラインへ記録
アセンド 取締役 COO 兼 CPO 森居 康晃氏のコメント
運送・物流業の現場に基幹システムを届けるには、1社1社の業務文脈を深く理解し続けることが競争力の根幹です。GainsightのMCP対応により、現場の判断と知見をAIが組織全体の資産として活用できるようになります。“重い”産業に向き合うSaaSだからこそ、このAI基盤が事業スケールの鍵になると確信しています。
ナインアウト 代表取締役 石野 真吾氏のコメント
当社では、社内外のあらゆるデータを活用するため、独自のMCP構築を含めAI活用を全社で推進しています。“顧客の声を機会に変える”というミッションにおいて、顧客理解はすべての起点です。Gainsight MCPにより、顧客状態を多角的に把握できるようになり、業務と顧客体験の両面で進化が加速すると確信しています。
