SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

  • 前回のSalesZine Dayのセッションの様子をレポート記事でお読みいただけます。

  • 過去開催時のイベントテーマをまとめてご覧いただけます。

直近開催のイベントはこちら!

SalesZine Day 2026 Winter

2026年1月27日(火)13時~18時40分

「プロの営業になる覚悟」はあるか──顧客の成功をデリバリーする「PM営業」の極意

組織の「YES」を取りに行く。顧客の「面倒くさい」を突破し「今やるべきだ」に変える技術

  • Facebook
  • X
  • note
  • hatena

 BtoB営業の前には、検討の停滞やステークホルダーの反発といった高い壁が、常に立ちはだかります。顧客の「面倒くさい」「今は必要ない」という停滞を、いかにして「今こそやるべきだ」という確信に変えるのか。ニーリー 執行役員・小川洋子氏の連載「『プロの営業になる覚悟』はあるか──顧客の成功をデリバリーする『PM営業』の極意」。第3回は、リクルート出身の小川氏が、現場の最前線で体系化してきた「合意形成の極意」を解き明かします。

  • Facebook
  • X
  • note
  • hatena

BtoB営業の醍醐味は、複雑な組織を動かすこと

前回記事(第2回)はこちら

 前回は、営業とCSに共通のKPIを持たせるという「仕組み」のお話でした。今回 は、「営業 現場の最前線」にフォーカスした内容です。

 BtoB営業の醍醐味は、「いかにして顧客の感情を動かし、組織の合意を形成するのか」にあります。数百人規模の組織になれば、当然、航海は荒れます。思わぬ反対派が現れたり、決裁ルートが迷走したりすることもあります。

株式会社ニーリー 執行役員 小川洋子

1986年東京都生まれ。大学卒業後、株式会社リクルートに新卒入社。住宅領域にて営業職としてキャリアをスタート。 産休・育休を経て当時リクルートでは初となる時短正社員として復職し、営業推進・マネジメント・採用人事など幅広い領域で活躍。仕事と家庭を両立させたキャリアを築く。2022年、SaaS企業であるNealleに転職。入社後、1年半で執行役員に就任。3名から始まったチームを160名超にまで拡大させ、T2D3を上回るペースでのARRで成長中。

 こうした「検討の停滞」を突破し、プロジェクトを完遂へと導くためのスキルとマインドセットを、リクルート時代からの知見を交えながら【初回商談:信頼獲得】【中盤:合意形成】【終盤:トラブル突破】のステップで徹底解説します。

【初回商談:信頼獲得】「知りに行く」スタンスで、相手の懐に入り込む

 商談のスタート地点は、多くの場合、疑心暗鬼から始まります。画面越しや会議室に座るお客様は、どこか硬い表情。こちらが必死に調べてきた「出身地」や「趣味」の話も、空振りに終わる。かつての私も、新人のころは一生懸命に情報を引き出そうとするあまり、お客様から「目力の強い営業に尋問されて怖かった」とクレームをいただいたことがあります(笑)。

 しかし、多くの商談を経験する中で気づいたことがあります。それは、「買ってほしい」という下心が1ミリでも透けた瞬間、お客様の心のシャッターは下りてしまうということです。

 初回商談で、相手の心の防御を溶かし、本音を引き出すために。私がいつもメンバーに伝えているポイントを紹介します。

1. 「興味」は持てなくても、「知りに行く」ことはできる

 よく「お客様に興味を持て」と言われますが、私はそれは無理だと思っています。なぜなら「興味」は内から自然に湧き出る感情であり、意識してコントロールできるものではないからです。しかし、「相手を深く知りに行くこと」は、自分の意志で実行できます

 好き嫌いや興味の有無という感情に頼るのではなく、目の前のお客様が何を大切にし、何に困っているのかを知りに行く。この能動的な姿勢が、顧客からの信頼につながります。

2. 「尋問」を「対話」に変える、ご機嫌なスタンス

 ただし、この「知りに行く」という意志は、一歩間違えれば「尋問」になりかねません。そこで私が何より大切にしているのが、「その場を誰よりも楽しむ」というスタンスです。

 たとえその場でニーズが合わなかったとしても、「なんだかよくわからないけど、小川っていうご機嫌な人と話して楽しかったな」と思ってもらえたら、ビジネスを越えて人生レベルで最高だと思っています。

 相手を「攻略対象」として見るのではなく、「ひとりの人間」として向き合う。このスタンスこそが、顧客の懐に入り込み、信頼を得るための最大のポイントなのです。

次のページ
【中盤:合意形成】組織図に載らない「人間関係の力学」を把握する

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
  • hatena
「プロの営業になる覚悟」はあるか──顧客の成功をデリバリーする「PM営業」の極意連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

SalesZine編集部 宮地真里衣(セールスジンヘンシュウブ ミヤジマリイ)

2018年に中央大学を卒業後、1年半営業職として従事。2019年秋に編集職へ転身し、広告編集プロダクションにてビジネス系ウェブメディア、ファッション誌、週刊誌などの記事広告や販促物の企画・編集に携わる。2022年11月~翔泳社 SalesZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • note
  • hatena
SalesZine(セールスジン)
https://saleszine.jp/article/detail/8176 2026/04/20 07:00

Special Contents

AD

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング

年間スポンサー

AD