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営業の仕事は「売る」ことなのか? 「Buyer Enablment」をめぐる冒険

2024年7月12日(金)13:00~18:20

常に高い売上目標を達成し続けなければいけない営業組織。先行きの見通しが立たない時代においても成果を挙げるためには、過去の経験にとらわれず、柔軟に顧客や時代に合わせて変化し続けなければなりません。変化に必要なのは、継続的な学びであり、新たなテクノロジーや新たな営業の仕組みは営業組織の変化を助け、支えてくれるものであるはずです。SalesZine編集部が企画する講座を集めた「SalesZine Academy(セールスジン アカデミー)」は、新しい営業組織をつくり、けん引する人材を育てるお手伝いをします。

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「経営戦略の一部」と心得よ! パートナー戦略の立案と実践

「責任と愚直さ」が熱量を上げた LayerX 鈴木さんが聞くキヤノンMJのパートナーアライアンス事例

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 企業と企業が協業してビジネスを推進する「パートナーアライアンス」。ビジネスを成長させる重要な戦略としてパートナーの開拓に取り組んでいる企業は多いでしょう。しかし利益を追求するだけでは、パートナーとの関係はうまくいきません。今回、キヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)の寺久保さんとLayerXの鈴木さんによる対談を実施。大企業とスタートアップによるパートナーアライアンスが日本のビジネスにどのようなインパクトを与えるのか、その可能性を探ります。

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「映像の世界を変える」 目指すべき未来を共有

──はじめにおふたりの現在のお役割を教えてください。

鈴木(LayerX) 現在、LayerXでパートナーアライアンス部の部長を務めています。前職はクラウドカメラを提供するセーフィーで、パートナー営業本部長を経て、営業本部副本部長 兼 VPoSとしてセールス全般に従事してきました。

寺久保(キヤノンMJ) ソリューションデベロップメントセンターのセンター長を務めています。この組織では、オフィス複合機やプリンター、カメラなど製品に分かれた各商品事業部門を横ぐしでつなぎ、お客様の課題を解決するキヤノン製品やITサービスを組み合わせたソリューション創出を行っています。グローバルキヤノングループでは戦略的事業拡大を図る4つの領域を掲げており、そのうちのひとつ、イメージング事業領域においてセーフィーと出会いました。

──キヤノンMJとセーフィーは2017年にアライアンスを締結されています。その背景を教えてください。

寺久保 2013年、当社はキヤノンMJグループにおける成長事業として、ネットワークカメラを中心とし、映像の撮影・蓄積・解析を行うBtoB映像ソリューション事業に着手しました。そして成長を加速させる目的で、2014年にはビデオ管理ソフトウェアにおいて世界最大手のひとつであるマイルストーンシステムズ社を、さらに2015年にはカメラのポートフォリオ拡充を図るべくアクシス・コミュニケーションズ社をキヤノンがM&Aしました。

 さらに「これからは映像の保管場所としてクラウドが大きく伸びてくる」と考え、そのミッシング・パーツを埋める方法を模索していたときに出会ったのがセーフィーです。2017年9月には資本業務提携に至り、2019年に増資して総額約10億円を出資するなど、関係性を深めてきました。

キヤノンマーケティングジャパン株式会社
マーケティング統括部門 ソリューションデベロップメントセンター センター長
寺久保朝昭さん

鈴木 当時、セーフィーには「オセロの四隅となるような業界パートナーと組む」という構想がありました。通信事業会社、ハードウェア、警備、設備&街領域という四隅において、ハードウェアとなるカメラを製造しているアクシス・コミュニケーションズ社がキヤノングループにM&Aされることを受けて「カメラ領域のパートナーとしてキヤノンMJと組めたら、四隅のひとつが達成できる」と感じていたまさにそのタイミングでしたね。

──アライアンス締結後、両社はどのような活動をされてきたのでしょうか。

鈴木 当時は大きな資金も、人的リソースもありませんでしたが、唯一「映像データやAIの業界はこのように変化するだろう」というビジョンがありました。それらを包み隠さずキヤノンMJと共有したんです。キヤノンMJもさまざまな映像解析ソリューションの会社と提携していくなか、お互いに未来がクリアになりました。そのうえで「まずはカメラのポートフォリオを増やし、次にデータを増やせば、次はAI解析にも挑戦できる」というプロセスを共有できたのは良かったですね。

寺久保 スタートアップとしては、何よりもまず売り先を見つけたいはず。そこで、セーフィー製品のクラウド録画サービスのOEM提供を開始しました。当社の顧客基盤と全国の営業組織を活かせば、レバレッジも効き、いちはやく成長につながりますから。

鈴木 我々の現状とビジョンをオープンにして関係を築いたからこそ、力を貸してもらえたのかなと思います。

次のページ
仲間となり得る会社か? オープンに見極め、関係を構築

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「経営戦略の一部」と心得よ! パートナー戦略の立案と実践連載記事一覧
この記事の著者

SalesZine編集部 高橋愛里(セールスジンヘンシュウブ タカハシアイリ)

1992年生まれ。新卒で総合情報サービス企業に入社し、求人広告の制作に携わる。2023年翔泳社入社。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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