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HubSpot、年次イベント「INBOUND」で機械学習による顧客の重複データ検出などの新機能を発表

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 HubSpot Japanは米国時間2019年9月4日、ボストンで開催中のマーケティング・営業イベント「INBOUND 2019」で、HubSpotに直近で追加した機能および今後搭載する新機能を発表した。

 

 HubSpotは、無料CRMを中核としてマーケティング、営業、カスタマーサービスを支援する3つの製品(Hub)で構成されるソフトウェア。今回発表した主要新機能は以下のとおり。

1)機械学習に基づいた、HubSpot CRM上での重複データ検出

 CRM上で重複した会社やコンタクト(連絡先)データの整理は、HubSpotのユーザーコミュニティー内で2018年2番めに多く開発の要望があった機能だった。HubSpot Researchの調査によると、72%の営業担当者がデータ入力と顧客の記録の整理に毎日最大1時間を費やすなど(注)、CRM上のデータの重複は社内の負荷となっていた。また、ひとりの顧客が複数の営業担当者から連絡を受けたり、同一のマーケティングEメールを重複して受信したりと顧客体験にも悪影響を与える。

 これらの問題を解決するため、HubSpotは機械学習で検出する重複データのリストをもとに容易にデータ統合を行える機能を追加。HubSpotによる検出データに対して「マージ」や「無視」の操作を行うと、その後の検出の精度が高まる。

 

(注)『HubSpot Research, 2017

2)無料のHubSpot CRMがFacebook Messengerと連携可能に

 HubSpotは2019年7月、HubSpot CRMに無料のEメール配信機能および広告管理機能を搭載。スタートアップや中小企業を一層支援するため、FacebookページにおけるMessengerでのやりとりをHubSpotの「コミュニケーション」機能の受信トレイに集約し、一元的に返信や管理ができるようになった。

3)Eメールおよびナレッジベース編集画面の操作性向

 Eメールおよびナレッジベース(ヘルプページ)を、容易に素早く編集できるよう改善。またEメール作成に割く時間が短縮できるよう、多数のHTMLメールテンプレートを用意。

4) Marketing Hub StarterとSales Hub Professionalの機能拡充および価格変更

 2019年中に各プランに下記の機能を追加予定。

Marketing Hub Starter

  • HTMLやCSS、JavaScriptの知識がなくてもドラッグ&ドロップでランディングページを作成できる編集ツール
  • ウェブサイトに設置した問い合わせフォームから問い合わせがあった際、タイミングを設定して3件まで自動Eメールを送信可能に(従来は、フォーム送信直後の自動返信メール1通のみ)

Sales Hub Professional

  • ユーザー1名あたり月10回まで、見積書などHubSpot上で発行する書類に電子署名を 付与可能に(現在はSales Hub Enterpriseプランのみでユーザー1名あたり毎月30回分を提供)
  • CRM内の項目から計算式で値を算出する「計算プロパティー」を5個まで利用可能に(現在はEnterpriseプランでのみ200個利用可能)
  • オンライン決済サービス「Stripe」のアカウントを連携しているユーザーは、HubSpotで作成するCTA(Call To Action)を「今すぐ購入」ボタンに置き換えて見込み客を自社のオンラインショップへ誘導し、スムーズな購入を促すことが可能に

 これらの機能追加に合わせて、Marketing Hub StarterおよびSales Hub Professionalの価格改定を行うとのこと。

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