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2025年10月23日(木)12:30~17:45

SalesZine ニュース

Sansan、「働き方を変えるAXサービス」戦略で新発表 データ統合とAI活用を加速

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 Sansanは11月21日に記者発表会を開催し、企業のデータ品質を管理する「Sansan Data Intelligence」、AIとの対話で営業を支援する「Sansan AIエージェント」、および生成AI連携を強化する「Sansan MCPサーバー」を発表した。「働き方を変えるAXサービス」戦略のもと、データ基盤の質を根本から高め、営業・マーケティング部門の戦略立案と業務の高度化を支援する。

(左)Sansan 代表取締役社長/CEO/CPO 寺田 親弘氏

(右)Sansan 執行役員/Sansan事業部 事業部長 小川 泰正氏

 2025年11月21日に開催された記者発表会で、Sansanは、事業領域を「働き方を変えるDXサービス」から「働き方を変えるAXサービス」へ再定義し、その根幹となる新ソリューション群を発表した。

 この戦略の核は、社内に散らばるビジネスデータを統合・整備し、そのうえで、生成AIによる高度な活用を実現することにある。これにより、営業活動をはじめとする業務のスピードと質を向上させることを目指す。

 同社は、「顧客情報の取得」「顧客情報の管理やメンテナンス」「AIへの活用」という3つのステップ に沿って、次の新サービスを提供する。

Sansan Data Intelligence

企業のデータ品質を高めるDQM(データクオリティマネジメント)サービス。

独自の識別コードを付与し、データ品質を維持

 基幹システムやエクセル、CRMやSFAなどのデータを取り込むと、取引先名や住所、電話番号などの情報から企業や事業所が特定され、独自の識別コード「Sansan Organization Code(SOC)」を付与される。これにより、データを企業・事業所単位で管理できるとともに、グループ系列もひとめで確認できる。さらに、さらに、従業員規模や業種、財務情報など、情報の更新・補完・リッチ化も可能。手作業によるデータメンテナンスを削減し、高品質な取引先データを維持することで、AI活用や事業分析の精度向上に貢献する。

800万件超の企業・事業所データベースを営業アプローチに活用

 独自収集・名寄せした800万件超の企業・事業所データベースを搭載。システムページから、このデータベースを営業・マーケティングに活用できる。既存システムでは網羅できない資本金やグループ企業などの項目で取引先情報を深掘りできるほか、2000件超の独自フラグなど多様な属性情報を組み合わせて企業を絞り込むことができる。注力する「営業戦略」「採用活動」などの条件に合致する企業を抽出し、アプローチ先の候補をリストアップすることも可能。

クリックすると拡大します

Sansan AIエージェント

 Sansanのビジネスデータや社内データをAIで活用するための環境を提供するソリューション。SansanやSFAや基幹システムなど、社内のさまざまな情報を統合し、AIがチャット形式で営業業務をサポートする。

 企業独自のデータを参照し、過去の成功事例に基づく提案作成や、顧客の関心領域に合わせたアプローチ方法の提案など、より実践的なAI活用が可能。商談内容ややり取りの自動整理と、次回商談へのアドバイスも提供し、営業担当者の業務効率化や提案力向上を支援する。

Sansan MCPサーバー

 MCPサーバーは、Microsoft CopilotやClaudeなどの生成AIツールと外部システムを接続する標準規格。このMCPサーバーを介してSansanと連携することで、ユーザー企業は、利用中の生成AIツール上でSansanのビジネスデータを直接検索・分析することができる。

 たとえば、生成AIツールで「A社との人脈を探して」と指示すれば、Sansan内の接点履歴や名刺情報を参照できる。これにより、オープンデータにはない自社独自の名刺情報や活動情報を活用し、営業活動だけでなく全社的なデータ活用高度化を促進する。

Sansan 代表取締役社長/CEO/CPO 寺田 親弘氏のコメント

 みなさん自身、AIを使って効果を実感しているとは思いますが、期待値と現状には大きなギャップがあると感じています。AIはむしろ「幻滅期」に突入しているのではないでしょうか。

 たとえば、AIに「当社の今期の営業戦略はどうすべきか」と聞いても、驚くほど精緻な、よくまとまった一般論しか返ってきません。本当に必要なのは、社内の状況や顧客アセットを加味した、具体的な示唆です。

 こうしたギャップが生じるのは、企業独自の「プライベートデータ」が不足しているためです。AIを適切に活用するには、まず自社のデータに向き合うこと。AI時代において、今投資すべきは、企業独自のプライベートデータを正確に構造化し続ける仕組みだと強く思います。

 我々が提供するAXサービスは、そのプライベートデータを積み上げるための第一歩です。これによって、企業それぞれが競争力を得られるAIトランスフォーメーションに挑戦できるようになるのです。

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https://saleszine.jp/news/detail/7851 2025/11/25 16:00

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