ナレッジセンスは、提供する法人向けチャットGPTサービス「ChatSense」の自社データを学習するRAG機能について、チャットサービス「Slack」と連携する機能をリリースしたことを発表した。

ChatGPTは、人間のように会話ができるAIチャットボットで、業務効率化を目的にさまざまな企業で導入され始めている。ナレッジセンスの提供するChatSenseにおいても、セキュリティなど法人向けの特徴から、500社以上に導入されている。
また、最近ではRAG機能を活用する前提での導入が進んでいる。RAGとは、ChatGPTが社内データに基づいて回答できるようにする仕組みのこと。これにより、通常のGPTは学習していない内容でも回答できるようになる。
しかし、RAGは運用コストが課題となる。精度を改善したり、データを最新に更新し続けるためには、導入担当者側で定期的なメンテナンスが必要になる。そこで、ナレッジセンスはChatSenseにおいて、Slack上にある会話データと連携できる機能をリリースした。
機能の特徴

ChatGPTにSlackのデータを学習させるには、ChatSenseの「追加学習機能」を使用する。
1.Slack上にある会話データと連携
ChatSenseでは、社内向けチャットサービスSlack上にある会話データについて、RAGの学習ソースとすることができるようになる。
2.1度連携すると、自動で常に最新状態に更新
ChatSenseでは、SlackのチャンネルをChatGPTの学習ソースに選択することができる。また、1度連携すると、そのあとは自動でAIがアップデートされる。つまり、Slackなどで会話の更新があるたびに、ChatSense上の追加学習AI(RAG)も自動で更新され、常に最新状態での回答が可能になる。
3.回答の参照元も提示、AIのうそを見抜く

ChatSenseが提供する追加学習機能では、ChatGPTが社内データに基づいて回答(RAG)する際、ソースの表示ができるようになっている。これにより、AIによる幻覚(ハルシネーション)を見抜くことができる。
また、学習データはその企業のためだけに利用され、他社の学習に利用されることはない。