ストックマークは、生成AI時代に問われている社内ナレッジ(社内文書、社内データ、社内情報)の活用状況について実態把握を目的に、ビジネスパーソン2,388名を対象に「社内情報活用実態調査2024」を実施した。
生成AIの登場後も、全体では社内ナレッジ活用の検討加速状況は26%
ChatGPTが世間に広く認知された2023年以降、ビジネスシーンにおいても生成AIを導入する企業が急増した。しかし、真の意味で生成AIをビジネス活用するには、企業の膨大な社内ナレッジをいかに活用するかが重要と言える。
そのような中、本調査で「2023年以降(ChatGPT認知以降)、社内情報検索ツールやナレッジマネジメントツールの導入・検討状況」について「検討が加速した」回答者は約26%にとどまる結果となった。
生成AI×社内ナレッジ活用、大企業の導入企画層の50%が具体行動を実施
大企業の導入企画層の50%が、生成AIを組み込んだ社内ナレッジの活用ツールの具体行動(「導入済み」または「トライアル中」)をしていると回答した。
企業が保有する社内ナレッジは公開情報を上回る量とも言われている中で、2025年までに社内ナレッジの活用を始められるかが、社内ナレッジ活用の上位グループに入れるかの分岐点とも言える。
安全性から厳密性へ 生成AI・社内ナレッジ活用ツールの選定基準に変化
生成AIは利便性が高い反面、業務で活用できる回答精度か、また社外秘情報を生成AIに取り込ませる上でのセキュリティが担保できるかなど、導入・検討の際にはさまざまな要件が絡む。
このような中、大企業における生成AIや社内ナレッジ活用ツールの導入・検討では、これまでセキュリティを重視する傾向にあったが、本調査では「回答精度」が33.4%、「セキュリティ」が20.4%と、大企業の選定基準が安全性よりも厳密性に変化していることがわかった。
また回答精度、セキュリティに次いで重視する「使いやすさ」も14.6%と高く、とくに、実際に活用する若手世代(20代、30代)では「使いやすさ」を求める割合が高い傾向にある。
【調査概要】
調査内容:社内情報活用実態調査2024
実施期間:2024年10月21〜28日
実施対象:20代以上のビジネスパーソン2,388名
※導入企画層:53.1%、エンドユーザー層(ツール利用層):46.9% 実施方法:オンラインアンケート