博報堂は、同社が提供するBtoB企業のマーケティング&セールス領域のUXを統合的に支援するソリューション「GRIP & GROWTH」において、生成AIの活用によりBtoB企業における顧客と従業員のエクスペリエンスの進化を支援する「B2Bディープインサイトwith AI」の提供を開始した。
提供開始の背景
2021年より提供しているGRIP & GROWTHは、BtoBエクスペリエンスの戦略から設計・実装・育成までをワンストップで提供し、BtoB企業のマーケティング&セールス領域のUXを統合的に支援するソリューション。顧客体験(CX)と従業員体験(EX)を設計し、顧客のライフタイムバリュー(LTV)を高めることでビジネスの成長を支援している。
今回、BtoB企業における顧客体験(CX)と従業員体験(EX)(=BtoBエクスペリエンス)のさらなる進化を実現するため、AIペルソナを活用したBtoB ディープインサイトwith AIの提供を開始した。
特徴
1.博報堂の生活者発想に基づいたメソッドによるAIペルソナ生成
BtoB ディープインサイト with AIにおけるAIペルソナの生成は、企業の「ビジネスインサイト」「ワークインサイト」「パーソナリティ」の3つの要素を学習させることにより実現する。ビジネスの目標や競合との差別化といった「ビジネスインサイト」だけでなく、その企業のカルチャーや価値観、モチベーションなどの「ワークインサイト」、さらに、先進性・保守性といった「パーソナリティ」という3つの要素をプロジェクトごとのオリジナル調査によって学習させる。
これにより、「顧客のペルソナ」「トップセールスのペルソナ」などプロジェクトの目的に応じた、かつ自社のブランドやサービスを理解したビジネスパーソンとしての人格を持ったAIペルソナの生成を可能にする。博報堂の生活者発想に基づいたインサイトをAIペルソナに反映し、よりリアルな人格を持たせることで顧客の共感を呼び、深い関係性の構築を図る。
2.リアルなAIペルソナを活用し、BtoBエクスペリエンスの課題解決を包括的に支援
これらのAIペルソナを活用することにより、ユーザーニーズやインサイトに基づく顧客視点での各種プロセス変革を可能にし、顧客満足度と業務効率の向上を可能にする。
AIペルソナ活用例
リアルな商談シミュレーションによるセールスシナリオ設計
顧客とセールスパーソンのAIペルソナを生成。ビジネス成果がなにか、商談スタンスはどういう特徴かといった情報を学習させることで、リアルな商談のシミュレーションを生成し、自社の強みを訴求するセールスシナリオを設計するなどの活用が可能になる。
自社の勝ちパターン=スモールサクセスの横展開
構想・検証=スモールサクセスをつくり、その活用領域を広げることで、社内ツールとして実装・育成していくことが可能になる。
マーケティング・サービス開発領域での活用
- マーケティング領域:複数セグメントの価値観が異なる顧客のAIペルソナを生成することで、訴求メッセージや広告・ウェブサイトのシナリオへの活用が可能になる
- サービス開発:ユーザーのAIペルソナを生成しサービス利用体験での課題やニーズの把握から、アイデア出しをAIペルソナと行うなどの活用が可能になる
AIと人のハイブリッドによるアウトプットで、BtoBエクスペリエンスの課題解決を包括的に支援
BtoB ディープインサイト with AIでは、博報堂チームがAI生成のディレクション、AIアウトプットのブラッシュアップを行うことで、AIと人のハイブリッドによる課題解決を提案する。また、AIペルソナの生成だけでなく、BtoBエクスペリエンスの戦略立案から設計、実装、育成までの全工程を包括的にサポート。各フェーズにおける専門的な支援により、スムーズなプロジェクト推進と成果達成をあと押しする。