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伊藤園、「Oracle Cloud Infrastructure」でデータドリブンな営業活動を推進

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 日本オラクルは、伊藤園の約5,500人の従業員が利用する営業系データ活用基盤の刷新に、「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」の「Oracle Autonomous Data Warehouse」と「Oracle Analytics Cloud」を導入したことを発表した。

導入の背景

 伊藤園グループは「世界のティーカンパニー」を目指し、外部環境の急激な変化にも対応できる経営基盤を構築。2023年4月期からの中長期経営計画で「DXの強化推進」を掲げ、戦略的なIT投資を進めている。同社は2000年代後半に「Oracle E-Business Suite」を導入し、生産管理、販売管理、財務会計システムを統合し、そのデータを一元管理しながら全社員によるデータ利用を可能にするデータ活用基盤「見れる君」を整備した。

「見れる君」は、定型レポートや汎用検索機能などを備え、現在は営業部門を中心に約5,500人が利用している。利用開始から長年経過していることから、「見れる君」のアップデートが課題となっており、伊藤園ではまずデータベース・インフラストラクチャの刷新に着手。2019年に従来のオンプレミス環境からクラウド環境への移行を決定し、自律機能やコストメリットといった点から「Oracle Autonomous Data Warehouse」を選定した。

 伊藤園では「Oracle Autonomous Data Warehouse」のオートスケーリング機能を評価している。この機能により、営業社員1日の利用状況に合わせた最適なリソース設定を自動的に無停止で実現し、ピーク時に合わせた余剰リソースの維持が不要になった。刷新後、負荷が高まる時間帯のパフォーマンスは安定しており、これまで朝までに終了しないこともあった夜間バッチ処理時間も半減され、利用者のアクセスがピークとなる朝には最新のデータを利用できるようになった。

 また、クラウドサービスの導入によって、情報システム部門の運用負荷が軽減され、インフラの更改からも解放された。さらに、オートスケーリングによりコストの最適化も実現し、従来のインフラと比べて構築と運用の全体コストも削減された。

 直近では、汎用検索として利用していたツールのサポート終了にともない、今後のデータ活用の高度化を見据えた新たなインターフェースとして、AIや機械学習(ML)などの最新のアナリティクス機能を備えた「Oracle Analytics Cloud」も導入。「Oracle Analytics Cloud」を活用した新たな汎用検索インターフェースは2023年12月に全機能がリリースされ、従前システムとの並行稼働期間を経て、2024年6月に新システムに完全移行する。

 商品別や顧客別などの任意の実績データにしきい値を設定し、それを越えた場合はアラートをメールで関係者に送信して対応をうながすなど、効率的に高度なデータ分析や活用を行えるセルフサービスBI環境を整備。これにより、従業員のデータ活用の効率を高め、営業活動の生産性向上を支援する。また、「Oracle Autonomous Data Warehouse」と「Oracle Analytics Cloud」のAIやML技術を活用し、データドリブンな戦略策定や業務改善にも取り組んでいく。

伊藤園 グループ経営推進部 部長 青柳敏夫氏のコメント

 事業環境の変化が加速する中、IT導入では対応力向上を重視しています。「Oracle Autonomous Data Warehouse」を採用したことで、情報システム部門がインフラの更改する必要がなくなり、そのリソースを業務改善やビジネス成長に活用できます。「Oracle Analytics Cloud」は汎用検索や定型レポートのインターフェースとしても活用され、高度なデータ活用の拡大が期待されています。

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