法人・行政機関向け業務改善ツール、AIチャットボット、AI-FAQなどを提供するギブリーは、あおぞら銀行専用の生成AI環境の構築を支援したことを発表した。
あおぞら銀行のプロジェクト概要
あおぞら銀行は、新中期経営計画(AOZORA2025)で主要な取り組みのひとつとしてDXの推進を掲げており、多様や情報・データやデジタル技術を用いて業務などを変革し企業価値の向上を目指している。
同社はこの過程で、多くの役職員が情報やデータの収集、蓄積、活用を推進することができるツールのひとつとして、自然な文章やチャット形式の会話などUI/UXに優れた生成AIに注目した。まずは、テキスト生成に特化したChatGPTを利用できる環境を構築し、具体的な業務利用に関心が高い役職員約350名によってどのような活用ができるか、必要な機能の検証等を行うこととなった。
導入にあたっては、ビジネス現場のニーズを踏まえ、適切な情報管理と社内独自の文書やデータをどのように取り込むかという課題があった。そこで、閉域環境など自社業務に促した独自のChatGPT環境構築と、社内の文書を含むデータを活用するためのRAG(検索拡張生成)技術を活かしたギブリーの「X-GAI(専用環境開発支援)」サービスが採用された。
あおぞら銀行では、社長をはじめとするすべての役員が率先して生成AI利用に向けたノウハウの習得を目指し、プロンプト研修を受講するなど、全社的な取り組みを先導している。
ギブリーは、あおぞら銀行のAI運用を支援するため、伴走型の「GAIコンサルティング」と、社員のAI活用スキル向上のための「プロンプトエンジニア研修」を提供していく。
あおぞら銀行 アプリケーションマネジメント部 大森氏のコメント
「あおぞら銀行では、生成AIの導入検討にあたり、ユーザーアンケートや関心がある社員を集めたスモールミーティングを複数回開催してきました。その中で具体的なニーズとしてあがってきたのが、社内のマニュアルや独自に保有する情報・データの検索を容易にしたり、公表されている各種レポートの要約、翻訳や社内外の会議の議事録作成やタスク管理など、業務効率化や営業活動等へのデータの効率的な利用ができる環境です。業務に利用するためには、情報セキュリティの課題を解決することが大きなテーマのひとつでした。
今後はギブリーの『X-GAI』サービスにより当社のDXへの取り組みを加速させ、企業価値の向上を実現してまいります」
生成AIの専用環境開発サービス「X-GAI」について
法人向けChatGPT活用プラットフォーム「法人GAI」をはじめとする自社ソリューション開発で培った技術・知見を基に、生成Alに精通したテクノロジーチームが、顧客の環境にフィットした企業専用環境の構築支援を行う。
Azure OpenAI Serviceを活用した仕組みの開発が可能で、社内のデータを学習させ、GPTの既知のデータと組み合わせて回答を導き出すことができる。