営業DXソリューション「FORCAS(フォーカス)」は、大規模言語モデル(以下、LLM)を活用した新たな開発の第1弾として、ターゲット企業が抱えている可能性のある課題を提案する「AI企業課題サジェスト」機能の提供を2023年7月20日より開始した。
FORCASは、顧客提案前の事前準備を効率化するリサーチ機能を提供し、企業の営業、インサイドセールス部門などで利用されている。
一方、「取得した情報から顧客課題を特定するのに時間がかかる」「取得した情報を顧客課題と結びつけ提案に活用する習熟度が、営業個人の経験値によって大きく異なる」との声が寄せられていた。
そこで本機能は、FORCAS上の企業情報から「企業の悩み」を抽出し、テキストで提案。営業やインサイドセールスがより迅速に課題にたどり着くことを可能にし、リサーチ時間の短縮を実現する。さらに、経験値が浅い人でも高精度な仮説を持って営業活動ができるようアシストすることで、教育コストの削減にも貢献する。
新機能の特徴
- FORCASの持つ豊富な企業情報とLLMを組み合わせ、ターゲット企業の抱えている可能性のある課題を具体的に提案
- アプローチに即座に活用できるよう、営業部長・情報システム部長・人事部長といったペルソナ別に課題を表示
本機能は、FORCASを提供するユーザベースが2023年4月に発表した「ChatGPT・LLM活用推進プロジェクト」の一環として、FORCAS事業のメンバーが提案し、開発を進めた。
本リリースでは上場企業のみを対象にしているが、今後は、一部の非上場企業まで拡大していく予定。
株式会社ユーザベース FORCAS事業 Product Management Division Product Manager 大堀秋沙氏のコメント
自身のインサイドセールスの経験や、カスタマーサクセスとして多くの営業・インサイドセールス組織を支援する中で、顧客にアプローチする際にスピード感を持って1社1社調査し、その情報から課題を想像し、提案に生かすことの難しさ、属人性の高さに課題を感じてきました。LLMとFORCASをかけあわせることで必ずこの課題を解決できると信じ、作り上げてきた機能をお客様に届けることができることを非常にうれしく感じています。
FORCASについて
FORCASは、受注しやすいターゲット顧客を可視化し、営業やマーケティング活動を集中させ、効率的に売上を向上させる営業DXソリューション。150万社の企業データベースに基づいて顧客の傾向を自動で分析し、ターゲット企業リストを作成。顧客企業の情報や経営課題を短時間にリサーチし、営業準備を効率化・型化して提案力を高める。Salesforceと連携することでさらに効果を発揮する。