記憶のプラットフォーム「Monoxer(モノグサ)」を提供するモノグサは、エヌエヌ生命保険において、営業社員の知識定着および成果創出を目的に「Monoxer」を活用した実証実験が実施されたことを発表した。

導入の背景
エヌエヌ生命ではこれまで、営業社員の育成において集合研修やeラーニングなどの学習機会を提供してきた。しかし、研修後の継続学習は個人の自助努力に委ねられており、知識定着や営業成果に大きな個人差が生じるという課題があった。
また、営業現場では、自社の商品やサービスを正確に理解するだけでなく、それを適切に説明し、顧客や代理店のニーズに応じて提案できる応答力が求められる。そのためには、単発の研修ではなく、知識を継続的に定着させ、実務で活用できる状態まで引き上げる学習設計を必要としていた。
こうした背景のもと、同社は「知識の定着」と「実践力の強化」を両立する新たな学習環境の構築に向けて「Monoxer」の活用に至った。
取り組み概要
実証実験では、営業に必要な知識領域を整理した上で特に重要な3領域に絞り込み、「Monoxer」上で学習コンテンツを構築。参加者である新卒および中途の新入社員は1ヵ月ごとに1つのコンテンツを学習し、小テストを通じて理解度と定着度を確認するサイクルを3ヵ月間にわたり継続した。
この学習プロセスにおいては、営業に求められる「正しい内容を、正しく伝える力」を高めるため、知識のインプットと実践的なアウトプットを分離して設計している。具体的には、「Monoxer」によって基礎知識を定着させた上で、AIロープレを活用し、その知識を相手に応じた表現や応答として活用するトレーニングを行う仕組みを構築した。
活用の結果
今回の実証実験では、新入社員の約8割が記憶度90%以上を達成する知識定着が確認された。また、約1ヵ月の学習を通じて、3~5年現場経験者相当の知識レベルに到達した他、エヌエヌ生命が独自で作成している「セールスナレッジ検定」においても「Monoxer」学習領域は他領域と比較して高いスコアを記録し、知識定着のボトムアップが営業成果に直結することが実証された。
さらに、「Monoxer」の活用により学習の進捗や記憶定着の状態が可視化されたことで、管理者が個々の習熟度を客観的に把握できるだけでなく、学習者からも「何をどのように学べばよいかが明確になった」との声が挙がるなど、学習の方向性に関する不安の解消にもつながった。
エヌエヌ生命保険 セールスイネーブルメント部 部長 浅沼 大輔氏、セールスインテグレーター 福岡 慎也氏のコメント
本取り組みを通じて、知識を「理解している状態」にとどめるのではなく、「実務で使える状態」まで定着させることの重要性をあらためて実感しました。
営業の現場では、正確な知識をもとに、お客様のニーズに応じて適切に伝える力が求められます。そのためには、知識のインプットとアウトプットを一体で設計することが不可欠であると考えています。
また、これまで課題であった「何をどのように学ぶべきか分からない」という状態を解消し、学習の方向性を明確に示すことができた点も大きな成果だと捉えています。
今後は、本実証実験の成果を踏まえ、営業社員全体への展開を進めるとともに、より実践的で再現性の高い人材育成に取り組んでまいります。
モノグサ 代表取締役CEO 竹内 孝太朗氏のコメント
今回のエヌエヌ生命様の取り組みにおいて、短期間での知識定着と、その再現性が確認されたことを大変意義深く受け止めています。
営業の現場では、単に知識を持っているだけでなく、それを必要な場面で正確に引き出し、相手に応じて適切に伝えることが求められます。そのためには、知識を「理解している状態」ではなく、「使える状態」まで定着させることが重要です。
本実証実験では、Monoxerによる知識のインプットと、AIロープレによるアウトプットを組み合わせることで、知識の定着から実務活用までを一体で設計する新たな学習モデルの有効性が示されました。
AIの活用が進む中で、アウトプットの訓練だけでなく、その土台となる知識の定着の重要性はますます高まっています。今後もモノグサは、知識を「使える状態」まで定着させる基盤として、企業の人材育成に貢献してまいります。
