Sansanは、営業DXサービス「Sansan」ユーザーに無料で実験的な機能を提供しているサービス「Sansan Labs」において、GPTを活用した「セミナー集客メールメーカー」と「5分で読める有価証券報告書」のふたつの機能を追加することを発表した。
Sansan Labsでは、ビジネス課題の解決に役立つデータを提供すべく、同社の研究開発部が機能開発に取り組んでいる。現在、データを使った営業活動の効率化、社内のコラボレーション活性化、顧客接点の分析など、全部で18の機能を公開している。
昨今はGPTの活用法についても模索しており、今回、GPTの文章生成能力や要約精度の高さを活用したふたつの機能を新たに実装するに至った。
機能概要
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セミナー集客メールメーカー(公開済み)
セミナーや展示会などのイベント集客のための案内メールを、AIが自動で生成する機能。
新規顧客の開拓を担う営業部門やマーケティング部門では、見込み客の獲得や案件創出を目的としたセミナーや展示会などの施策を行っているが、運用工数が掛かることが担当者の課題となっている。本機能の活用により、案内メール文の作成を効率化し工数を削減することで、本来注力すべきセミナーの企画立案や資料作成などに時間を割くことができるようになる。
また同社は、参加募集ページの作成からメール配信、申込者の管理、アンケートの送付まで、セミナー運営に必要な機能がそろった「スマートセミナー」を実装している。本機能と「セミナー集客メールメーカー」を合わせて利用することで、セミナー運用工数のさらなる削減が可能となる。
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5分で読める有価証券報告書(2023年6月1日公開予定)
企業が発行する有価証券報告書から、経営・組織、市場環境、製品・サービス、ガバナンスの4つのトピックスの課題や現状を抽出し、要約して提示する機能。また、その情報の根拠となる原文や元となる報告書のリンクを表示することもできる。
新規顧客へのアプローチや既存顧客との関係性維持には、業績ハイライトや中長期経営計画の進捗、その企業を取り巻く外部環境などが記載されている有価証券報告書を読み解くことが有効である。しかし、営業パーソンが担当企業の報告書の内容をすべてインプットするには膨大な時間を要する。
本機能を活用することで顧客理解の時間を短縮でき、営業生産性の向上や、視座の高い営業戦略の策定が可能となる。