白潟総合研究所は、リーマンショックを乗り越えた経営者108名を対象に「リーマンショック期の経営」に関する実態調査を実施。その結果を発表した。
調査概要
- 調査概要:「リーマンショック期の経営」に関する実態調査
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2022年4月18日~同年4月19日
- 有効回答:リーマンショックを乗り越えた経営者108名
※事前の調査で「リーマンショック前後でV字回復(売り上げが一時的に下がり、その後元に戻った状態)をした」と回答した経営者に調査を実施している。
調査結果
リーマンショック後の経済回復のためにリーダーシップが重要だったと思うかたずねた。60.2%が「かなりそう思う」、33.3%が「ややそう思う」と回答した。
Q1で「かなりそう思う」「ややそう思う」と答えた回答者に、リーマンショック後の経済回復のためにリーダーシップを発揮し、どのような行動を実施したかたずねた。「何をするのかを明確にし、具体的な目的目標を設定する」(69.3%)がもっとも多く、「優先順位を明確にする」(48.5%)、「メンバーの意見に耳を傾け、少数意見や貴重なアイデアを殺さない」(36.6%)と続いた。
リーマンショック後の経済回復のためにリーダーシップを発揮し、実施した行動
(Q2で「特にない」以外を答えた回答者・自由回答・一部抜粋)
- 各得意先と密なコミュニケーションをとり、リサーチを徹底した(69歳)
- 同じアイテムを集中して全員で拡販して、結束力を高めた(58歳)
- ターゲットとする顧客を絞り、マーケティングも研究開発もそこに集中させた(66歳)
- 新規顧客の開拓(59歳)
- 営業力の強化(54歳)
- 本音と規範の合致を目指して、1人ひとりと話し合いを重ねた(62歳)
- 同業他社と連携(57歳)
- 新規開拓、新規事業に力を入れました(56歳)
コロナ禍の今、リーダーシップの重要性が高まっていると思うかたずねた。48.2%が「かなりそう思う」、39.8%が「ややそう思う」と回答した。
Q4で「かなりそう思う」「ややそう思う」と答えた回答者に、コロナ禍の今、リーダーシップを発揮し、どのような行動を実施したかたずねた。「何をするのかを明確にし、具体的な目的目標を設定する」(65.3%)がもっとも多く、「優先順位を明確にする」(56.8%)、「メンバーの意見に耳を傾け、少数意見や貴重なアイデアを殺さない」(36.8%)と続いた。
コロナ禍の今、リーダーシップを発揮して実施した行動
(Q5で「特にない」以外を答えた回答者・自由回答・一部抜粋)
- 到達可能な目標を協同で掲げた(65歳)
- 対面ではなくリモートでできる方策の検討・実施(62歳)
- 人材確保(59歳)
- 時短や在宅ワークを増やした(69歳)
- 自由な行動の制限(68歳)
- さらに定期的な収入につながる業務に集中するようになった(59歳)
- 管理者向けの研修を強化した(50歳)
- DXや新規事業に力を入れた(56歳)
リーダーシップを発揮するにあたり、重要だと思う要素をたずねた。「判断力」(63.0%)がもっとも多く、「コミュニケーション能力」(60.2%)、「目標設定能力」(51.9%)と続いた。
ほかの企業の経営者が、コロナ禍でどのようにリーダーシップを発揮しているか知りたいかたずねた。36.2%が「かなりそう思う」、40.7%が「ややそう思う」と回答した。