企業のマーケティングとカスタマーサクセスにおけるコミュニケーション課題の解決を支援するWOW WORLDは、2022年夏に発売する新製品「WOW engage(ワオエンゲージ)」の発表会を実施した。
企業と顧客の双方向コミュニケーションを支援する「WEBCAS」シリーズを累計7,500社以上に提供してきたWOW WORLD。同社は、これからの時代において、企業が「最適な情報を、最適なツールを選択し、最適なタイミングで」発信し、マーケティングコミュニケーションにおける成果創出を支援する新サービス「WOW engage」をリリースする。
WOW engageは、2021年7月に変更された同社の社名「WOW WORLD」の中で「うれしい驚き」を示す「WOW」をサービス名に冠したCDPソリューション。企業の中でも個別に管理される個人情報や購買情報、およびウェブサイト上の行動履歴を統合・分析し、顧客のエンゲージメントを高める施策を提案する。
同サービスでは、コミュニケーションデザインの第一人者 椎葉宏氏が参画したオンボーディング・定着を支援するコンサルティングプランが用意されるほか、『統計学が最強の学問である』(ダイヤモンド社)の著者であり、元東京大学助教授の西内啓氏がデータ活用の領域をサポートする。西内氏は発表会にも登壇し、WOW engageのデータ分析における特異性を解説した。
イベント終盤の質疑応答では、セッション内でWOW engageのCDPの概要を解説した同社のグループ企業 コネクティで代表取締役社長を務める服部恭之氏に対して「ケーススタディではBtoCの事例が挙げられたが、BtoB領域での利用は可能か?」という質問が投げかけられた。これに対して服部氏は、BtoBでの活用も想定している点を明かしながら、「BtoBでも、事業部ごとに分かれているデータを統合し、企業全体でそれらを活用していく流れは今後のデジタルマーケティングの中心となっていくのではないかと思います」と見解を述べた。
「WOW engage」の活用イメージ
- システムのメンテナンスなど「顧客にすぐ確認してもらいたい重要な情報」や「短い文章でも伝わるような情報」はSMS、普段のキャンペーンや割引情報はLINE、「長期検討が必要な商材の情報」「あとからじっくり読み直すことも考えられる長い情報」はメール、などとメッセージ配信のチャネルを使い分けるにあたり、各チャネルをすべて統合したうえでの過去の顧客の行動履歴分析に寄与する
- 顧客の興味関心に合わせた商品やサービスに関するメッセージを配信し、ECサイトの売上に貢献する。顧客のECサイトおよびリアル店舗での行動・購買履歴を統合管理し、それらの結果に基づいて書く顧客の購買意欲を高める内容に厳選したメッセージコンテンツを配信。興味のないメッセージを多く配信してしまうことで発生する、顧客のオプトアウトの抑制にも貢献する