学習が成果につながらない人もいる?

仕事でストレスを感じながらも1日も乗り切った。やっとのことで帰宅し、冷蔵庫のビールを取り出しソファに座ってほっと一息。冷たいビールを流しこむ。最高のひとときだ。アルコールを飲まない人は“とっておきのスイーツ”を食べるかもしれない。また家族がいれば団らんの時間を過ごすのも、ひとりなら好きな動画を見てリラックスするのも良い。
1日頑張った自分にご褒美を与える。これに関して誰が文句を言えるだろうか?
そんななか、「気合いを入れなおして学ぶぞ!」というストイックな人もいる。疲れた頭と体に鞭を打ち、学習する。さらには出社の2時間前に起きて勉強する人もいるだろ。大人になると学ばなくなる人が多い中、そうやって努力し続けるのは本当にすごいことだ。
学習の目的は人それぞれ。「ライバルにギャフンと言わせたい!」と野心に燃える人もいるだろう。また「会社がいつどうなるかわからないし……」とリスクヘッジのために学ぶ人もいる。どちらにせよ、学ぶ姿勢はすばらしいということだ。
しかし、ここに大きな落とし穴がある。同じように学んでいるのにも関わらず“しっかりと結果を出す人”と“結果を出せずに終わる人”に分かれてしまうことがある。両者の違いは何だろうか?
“知識はあるけど何も変わらない”状態になっていないか?
違いはズバリ“結果を出す人は行動して、結果が出るまで新しい知識を入れない”ということ。これが、ダントツで結果を出す人の学習スタイルだ。
たとえば、ビジネス書を読んで「これだ!」と興奮するノウハウを見つけたとする。
結果を出す人は「よし、いますぐ試してみよう」とすぐに行動する。少し理解が浅い状態でも、とにかく試す。失敗しても走りながら修正していくのだ。行動することで学んだことがしっかり身につき、成果につながる。
一方、結果が出ない人は「これは良いノウハウだな」と学んだとする。しかしそこで学びをやめない。学んだことに満足しながら眠りにつく。そして翌日、別の本を手に取り、新たな知識をインプットし始める。するとどうなるか。
前に学んだノウハウの記憶がどんどん上書きされ、前に学んだことを忘れてしまう。結局、“知識はあるけど、何も変わらない”ということになる。
このタイプの人は知識量こそ目を見張るものがある。どんな話題を振っても「これは〇〇の法則ですね。よく知っていますよ」などと答える。中には月に30冊、50冊と本を読む人もいる。それ自体はすごいが、行動しなければ“頭でっかちでただのうんちくに詳しい人”で終わってしまう。
これは学習方法だけではない。人脈についてもいえる。