パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda」は、22~59歳のビジネスパーソン5,003人を対象に「転職したい会社」を調査し、「doda転職人気企業ランキング2021」として発表した。
コロナ禍の販売不振から復活のトヨタ自動車が三連覇
2021年の転職人気企業ランキングでは、前年に引き続き「トヨタ自動車」が首位を獲得。新型コロナウイルス感染症の影響で世界的な自動車の販売不振が続く中、2020年のグループ販売台数世界一を達成して復活の兆しを見せている同社。前年の4,605ポイントから5,327ポイントにアップし、2位以下を引き離した。ソニーは前年と同様に3位であったものの、獲得ポイントは1,954から2,460へ数字を伸ばした。
dodaは「新型コロナウイルス感染症の拡大で雇用が不安定になった影響からか、1位の『トヨタ自動車』には『安定している』『コロナ禍でも業績がいい』『将来性がある』『日本を代表する大企業だから』といった安心や安定、将来性を求める意見が多く集まりました」と述べている。
巣ごもり需要やIT化の加速で新たな企業がランクイン
コロナ禍の影響による人々の消費行動の変容にともない、企業ごとに明暗が分かれた業績もランキング結果に変化を及ぼした。巣ごもり需要からゲームの販売好調が続き、2021年3月期連結決算では12年ぶりに過去最高益を更新した「任天堂」(7位)は、前年15位から8つ順位を上げてトップ10入り。職種別ランキングでも、同社は10職種のうち7つの職種でトップ20にランクインしており、職種を問わずさまざまな層の支持を集めていた。
調査概要
- 調査対象:22歳~59歳の男女
- 調査期間:2021年2月10日~2月16日
- 回答人数:5,003人
- 調査方法:投票者が転職を希望する企業を自由形式で1位から3位まで記入。持ち点10ポイントの中から、それぞれの企業への志望度合いに応じて自由にポイントを振り分ける。