NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は、企業や自治体における契約書やマニュアル、仕様書や稟議書などの各種ドキュメント類の審査を効率化するため、自然言語処理技術と機械学習技術を活用した「自動ドキュメント審査システム」を試作。今後の実用化に向け、契約書の自動審査を可能とするプロトタイプを開発し、トライアルを開始した。
バックヤード業務の効率化は、慢性化する人手不足問題により、一層、深刻な経営課題となっている。社内で発生するさまざまな重要ドキュメントの審査プロセスも同様に効率化を迫られている。
NTT-AT自身も、多くのSI受託業務を行っており、受注時の契約書審査プロセスに多くの手間と時間を費やすなど、働き方改革の点で、効率化への取り組みが課題に。社内の改善提案から、AIを利用した契約書審査プロセスの短縮や業務負荷軽減の実現に向けた取り組みとして、「自動ドキュメント審査システム」の開発に至った。
「自動ドキュメント審査システム」は、継続的成長を目指しており、最初にSI受託業務の契約書審査に焦点を絞り、基本的なチェック機能からはじめ、ユーザー企業に対して段階的に実用レベルの高い製品の提供を目指している。