常陽銀行は、提供するマイカーローン(自動車ローン)と教育ローンのウェブ契約申し込みサイトにSalesforce Community Cloudを採用。これにより、顧客による融資申込みのフローを簡易化し、より円滑なサポートを実現。
常陽銀行では、リテール事業施策を強化していく中で、データを駆使したシステムに切り替えを行い、顧客の負担を軽減し、サービスの利便性を向上すると同時に、現状の行内リソースを維持した状態で、顧客獲得を増やしていく業務の効率化を目指している。
その取組みの一環として、同行では2018年5月からマイカーローンと同年11月から教育ローンにおいてウェブ契約の取り扱いを開始。従来ホームページ上で受け付けていた事前審査申し込みに加え、正式なローンの申し込み、契約から融資実行までのすべての手続きをPCあるいはスマートフォンで完結することが可能になった。
常陽銀行では、このシステムを構築するにあたり、国内で金融サービス業界における導入実績があること、サービス構築に必要な基盤が整備されていること、そしてクラウド型のサービスであるためスピーディに導入が可能で段階的にサービスを追加することが可能であることを評価してSalesforceの採用を決定。
顧客は、融資申し込みに必要な本人確認書類や資金使途資料等をデジタルファイルで常陽銀行へ送信できること、また書類に不備がある際にはCommunity Cloudで構築した顧客向けマイページ内でやり取りもできるようになり、審査までに発生する煩わしい手続きの簡易化を実現した。
さらに、すでに活用が進んでいたSalesforce Sales Cloudを活用し、手続きの各ステータスに進むごとに顧客にフォローアップのメールを配信することで、顧客とのコミュニケーションを手厚くし、融資の申し込み顧客の離脱を軽減する結果につなげていく。
常陽銀行では、今後、ローン審査システムと申し込みシステムを連携することで、完全なペーパーレス化を図り、一連の業務効率化をさらに加速していくことを見据えているとのこと。