AIプロダクト開発を手掛けるエクサウィザーズが企業検索特化型のAI検索エンジン「ExaWizards AnyInc」の提供を開始した。同サービスでは、「”産業用ロボットの事業を展開する会社”や”太陽光発電の会社”などの細かい粒度で企業を調べたい」「数百社規模の企業リストを作成したい」「業務シーンに合わせて売上・設立年度などでの絞り込み・並び替えをしたい」といった、企業検索シーンでの課題を解決する。今後は企業からの情報収集も行うことで、「自社をみつけてほしい企業」のニーズへの対応も予定している。
ExaWizards AnyIncでは、ウェブ上に情報を公開しているスタートアップ・中小零細企業を含む企業を対象に、一般的な業種・商品分類で使用される単語に限定しないキーワードでの検索が可能。AIは検索ワードと企業の関連性を推定して結果を出力し、会社の規模にかかわらず、検索キーワードにもっとも近い企業を上位表示する。サービスを企業検索に特化して検索結果の精度向上を図ることで、ニーズに合致した企業の効率的な検索、そして、従来はアプローチすることができなかった企業の発見を支援する。
なお、同サービスでは売上、利益、従業員数、設立年度などの定量的な情報に基づいた検索結果の並び替え・絞り込みに対応しており、リストのダウンロードなどといった検索結果を整理する機能も搭載されている。
サービスの活用シーン
事業・サービスのリサーチ
「売上上位の会社」「1年以内に設立された会社」など多様な切り口での市場リサーチを実現。「類似会社」を調べることもできるため、市場だけではなく自社の競合を探すことも可能に。また、売上・利益・従業員数などの並び替えを活用して業界トップを抽出することができるほか、設立年度での並び替えを行うことでの新興企業の抽出にも活用ができる。
営業・マーケティングのリスト抽出
製品・サービスのターゲット像に合わせて、細分化した企業抽出が可能。細かなキーワードでの検索と、売上・従業員数・所在地などでのソート機能を組み合わせることで、製品・サービスの特性に合わせた企業リストを作成に貢献する。
調達先の候補選定&財務チェック
「精米機」「太陽光発電」のようなキーワードでの検索と「類似企業」の検索を組み合わせることで、調達先のリプレイス候補の選定、および新たな調達先の発掘に役立てることができる。また、一部の会社を対象に財務情報の確認にも対応。
M&Aロングリストの作成
「AI」「IoT」「SaaS」など、従来の企業分類には存在しなかったキーワードを用いたリスト作成ができるため、M&A・投資・オープンイノベーションなどを検討する際の企業発掘に貢献する。