NTTドコモ・ベンチャーズ(NDV)は、同社が運用するファンドを通じて、法人向けクラウド型入退室管理システムを提供するフォトシンスへ出資を行ったことを発表した。
フォトシンスの主要サービスのひとつである「Akerun入退室管理システム(以下、Akerun)」は、オフィスのドアの鍵(サムターン錠や電気錠)にデバイスを後付けすることで、簡単にスマートロック化とクラウド管理を実現するサービス。既存のドアへ後付けで設置できる手軽さや、交通系ICカードで入退室できる汎用性、クラウド管理による高い利便性などの特徴をもつ。
また、物理的な鍵の受け渡しを行う必要がなく、遠隔操作で鍵を発行可能。無人化や多様な働き方の推進など多くのニーズに対応。同時に、さまざまな場所での人の動きやオフィスなどの入退室履歴をリアルタイムに確認できることから、勤怠管理の改善や人員配置の最適化など、業務の効率化にも寄与する。
近年、働き方改革をはじめ労働に関するさまざまな変化が起こるなかで、鍵としての高い利便性に加えて、働き方の変革を支援する同サービスへの需要は今後高まると想定され、さらなる成長が期待されるという。
フォトシンスが提供するスマートロックおよびクラウドサービスは、NTTグループのアセットや取り組みとの親和性が高く、協業により新たな価値創造に貢献するものと期待していることから、今回の出資に至ったとのこと。今後は、NTTグループとの連携やソリューション開発など多方面にわたる検討を進め、両者の価値を最大化する取り組みを進めていく考え。