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女性の営業職、在宅勤務・時差出勤ともに実施率高く 副業や複業、スキルアップにも意欲的/パラナビ調査

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 女性向けパラレルキャリア支援サービス「Paranavi(パラナビ)」を運営するトレンダーズは、働く女性500名を対象に、新型コロナウイルス感染拡大にともなう働き方の変化について5職種(営業職、技術職、事務・企画職、サービス・販売職、専門職)各100名計500名の女性に調査。職種別の比較を行った。なお、今回の調査では2020年1月末以降を「新型コロナウイルス感染拡大以降」と定義している。

リモートワーク・在宅勤務、実施率1位の「営業職」は73%が経験

 はじめに、リモートワーク・在宅勤務の実施状況を聞くと、頻度は異なるものの実施率は約半数(46%)にとどまり、政府目標の「7割」には及ばない結果に。職種別では「営業職」(73%)の実施率の高さが目立つ一方で、「サービス・販売職」(28%)や医療・福祉関係者が多く含まれる「専門職」(21%)などは低く、在宅作業が可能かどうかによる違いがはっきりと見られる。

 しかし、リモートワーク・在宅勤務を行っている女性の中には不便さを感じている人も多いようで、実施女性の6割超が「オフィスや店舗での勤務と比較し、不便さを感じる」(64%)と回答。

 特に、対面での商談機会が多い「営業職」(73%)は不便さを感じている人が多い。しかし、全体よりも10ポイント以上低い「事務・企画職」(52%)などは、比較的不便なく取り組めていることもわかる。また、こうした悩みは同居家族の有無にも左右されるようで、「不便さを感じる」と回答した「同居する子どもがいない」人が57%である一方、「同居する子どもがいる」人は71%にものぼり、働く在宅勤務ママの苦労がうかがえる結果となった。

実施率、時差出勤1位は「営業職」、オンライン会議1位は「技術職」に

 また、そのほかの「働き方の変化」についても質問。まず「時差出勤」の実施率は30%、「社内関係者とのオンライン会議・ミーティング」の実施率は28%となり、いずれも3割以下にとどまる。

 しかし、「時差出勤」最多は「営業職」(45%)、最少は「専門職」(14%)、「オンライン会議・ミーティング」最多は「技術職」(48%)、最少は「専門職」(9%)と、職種によるポイント差も大きく見られる。通勤時間変更の柔軟さ、関係者調整の必要性などの要素によって差が開きやすいと推測される。

感染拡大後「残業時間が減った」44% 対面機会・接客が多い職種で収入不安目立つ

 職種別では「営業職」(65%)が最多、最少の「専門職」(30%)の3割台と比較するとポイント差が大きく見られる。また、「収入が減った、または減る見込み」と回答した人は35%と4割近くにのぼる。職種別では事務・企画職(25%)や専門職(21%)への影響がやや少ない一方、「営業職」(48%)や「サービス・販売職」(48%)では半数近くとなり、対面機会・接客が多い職種では収入不安が目立つ結果となった。

収入不安抱える職種で3人に1人が副業・複業の関心高く 

 こうした経済不安を乗り越えるため、あらためて注目を集めているのが「副業(本業の休み・合間に副収入を目的として行う仕事)」、または「複業(複数企業から特定業務のみの業務委託を請け負うなど同じレベルの仕事を複数行うこと)」。感染拡大を機に「副業」に関心を持つようになったと、約3割の人が回答した(28%)。

 職種別では「営業職」(33%)や「サービス・販売職」(33%)など、収入不安を抱える職種からの関心が高いことがわかる。また、年代別では、もっとも若い「20代」の3人に1人にのぼった(34%)。若いうちに「副業解禁」の機運が高まったためか、他の年代(30代:26%、40代:29%、50代:24%)と比較し注目度も高くなっている。

 そこで、やってみたいと思う副業の種類を聞くと、「商品モニター・アンケートモニター」(59%)や「ポイント・懸賞サイトの利用」(58%)などが上位に。在宅中に手軽に行えるものへの意向が高く、逆に「ハンドメイド作品販売」(25%)や「ウェブライター・データ入力」(20%)といった趣味やビジネススキルのアップにつながる「副業」はやや低めとなった。

 また、複業への関心を持つようになった人は2割(20%)。

 職種別では「サービス・販売職」(26%)や「技術職」(22%)の女性からの関心が高くなっている。複業に求めることとして「スキル向上できる要素」(42歳・技術職・情報通信業)を挙げる人もおり、しっかりスキルアップにつなげたい人もいる様子。このように副業・複業には「手に職」のイメージが強いようで、関心がある人からは「コロナ禍後も続けることができそう」(84%)と期待が寄せられている。

 しかし、副業や複業に対して「何から手をつけていいかわからない」(82%)、「自分向きの副業・複業がわからない」(76%)という人も多く、自分向きの仕事選びやスキルのマッチングでつまずくのではないかと考える女性が多いと思われる。

リモートワーク・在宅勤務実施率高い職種でスキルアップ意識高く おうち時間を有効活用

 「おうち時間」を利用した勉強や資格・技能の取得などのビジネススキル向上についてたずねた。在宅時間が増えたことで「スキルアップにかける時間が増えた」人は約3人に1人(32%)。

 また、「スキルアップに興味がわいた」という人も4割にのぼる(40%)。職種別では、「営業職」(49%)、「技術職」(49%)と、リモートワーク・在宅勤務実施率の高い職種からの人気が高いことがわかる。そこで、「スキルアップにかける時間が増えた人」に対し、2020年のゴールデンウィーク中に行ったスキルアップ方法について聞くと、「関連する分野の読書」(30%)、「資格取得のための勉強」(28%)、「オンライン動画視聴」(22%)などが挙げられ、「おうち時間」を有効活用している様子がうかがえる結果となった。

調査概要
  • 調査対象:正社員または契約社員の20〜50代女性500名(営業職、技術職、事務・企画職、サービス・販売職、専門職各100名)
    ※年代別、同居家族に子どもの有無で均等割付
    ※「新型コロナウイルス感染拡大(2020年1月末)以前から同じ仕事を続けている」と回答した人
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2020年5月7日(木)〜8日(金)

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