Preferred Networks(以下、PFN)は、国産大規模言語モデル(LLM)をフルスクラッチ開発する子会社Preferred Elementsを吸収合併し、生成AIによるソリューション・プロダクトの開発を強化している。今回PFNは、AIアバターとの対話シミュレーションにより営業ロールプレイができる営業担当者向けの生成AIプロダクトを、経営・DXコンサルティング支援を行うリブ・コンサルティングと共同で開発することに合意した。

共同開発の方針
PFNが開発する国産LLM「PLaMo」は、国内でフルスクラッチ開発されたLLMのひとつで、50を超える自治体で実際に利用が開始されている。また、金融、農業、医療などの業界の専門知識を追加学習した業界特化型PLaMoや、日本語の翻訳に特化したPLaMo翻訳、さらに、Talent Scouter、Insight Scan、Work Suite、Slide Review、Localizationの6つのプロダクトを持つ生成AIプロダクト群PreferredAIなど、業界や用途ごとに特化した独自開発の生成AIソリューション・プロダクトを展開している。
今回の共同開発では、すでに提供・導入が開始されているPreferredAIの人材採用支援サービス「Talent Scouter」の基盤技術となっているAIアバターとの対話シミュレーション技術を応用し、リブ・コンサルティングが得意とする事業課題や営業プロセスの分析、業務プロセスの再設計などのノウハウを取り入れることで、個人に依存しがちな営業スキルの底上げ、ばらつきの解消につながるプロダクトの開発を目指す。
また、各社の課題に応じたプロダクトのカスタマイズをPFNが行い、従業員へのトレーニングやKPIモニタリング、改善活動をリブ・コンサルティングが伴走支援することでAIが組織に定着し、継続的に成果を生み出す体制を構築する。
PFNとリブ・コンサルティングは今後、協業領域を拡大し、企業のマーケティング・セールス領域における課題に対し、戦略策定からAIソリューションの開発・提供、現場への実装と成果創出までを一気通貫で支援することを目指す。