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2025年7月24日(木)13:00~18:20

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IVRy、音声対話を通じた商品・サービス選択を可能にする技術で特許を取得

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 対話型音声AI SaaS「IVRy(アイブリー)」を提供するIVRyは、対話を通じて複数の選択肢の中から特定の商品やサービスを選択可能にする対話システムに関する技術で、特許を取得したことを発表した。

背景:対話型AIにおける課題

 近年、大規模言語モデル(LLM)などの進化により、人間と自然な対話ができるAIが登場している。しかし、これらのモデルは不正確な情報を生成する可能性があり、とくに商品選択や予約手続きなど、正確性が求められるプロセスへの導入には課題がある。

 また、対話を通じて複数の選択肢(例:商品の種類、予約日時、サービスプランなど)の中からユーザーに特定の項目を選んでもらうといったインタラクティブな処理も従来の技術では実現が困難だった。

特許概要

  • 特許番号:特許第7635948号
  • 特許権者:IVRy
  • 発明の名称:対話システム、対話方法および対話プログラム
  • 登録日:2025年2月17日

 この特許技術は、音声やテキストによる対話を通じて、ユーザーの意図を正確に把握し、複数の商品やサービスの中から適切な内容を特定・選択することを可能にする。とくに、予約や注文などの手続きを自動化する。

特許技術の概要

 今回、IVRyが取得した特許は、これらの課題を解決するAI対話システムに関するものになる。同特許の取得技術を対話型音声AI SaaS IVRyに応用・展開することにより、次の提供が可能になる。

電話業務の自動化

 ユーザーの発話意図を認識し、複数ある商品やメニューを対話で特定。通販での商品注文や、飲食店のコース予約、宿泊予約のプラン指定までさまざまなケースで転用が可能。

顧客体験の向上

 ユーザーは、人間と会話するように、自然な対話を通じて目的の商品やサービスを容易に選択・予約できるようになる。

ビジネス機会の創出

 正確性が求められる手続きを対話型AIで自動化することで、24時間365日の予約・注文受付体制を構築し、機会損失を防ぎ、売上向上に貢献する。

本特許を活用した機能

 リクルートの予約管理・台帳アプリ「レストランボード」と連携。電話予約・変更・キャンセルをAIが24時間対応する。

モンテローザ 営業企画推進部営業企画課 鈴木学氏のコメント

【導入店舗:寿司と居酒屋魚民 新宿西口総本店】

 新宿西口という土地柄、ランチタイムから深夜まで、予約やお問い合わせのお電話を非常に多くいただきます。特にピーク時間帯は、お客様対応中のスタッフが電話に出られない、あるいは電話対応に追われてしまい、目の前のお客様へのサービスがおろそかになってしまうという課題がありました。

 IVRyを導入して、まず電話の一次対応を自動化できたことが非常に便利だと感じています。営業時間や所在地といった簡単な問い合わせもIVRyが自動で回答してくれるので、スタッフが本来集中すべき接客業務に専念できるようになりました。また、予約のお電話についても、IVRyがスムーズに必要な情報をお伺いしたり、満席時や営業時間外でも適切な案内を自動で行ってくれるため、予約の取りこぼしが減り、機会損失を防げていると実感しています。以前は電話が繋がらないことでお客様にご迷惑をおかけすることやクレームもありましたが、今はIVRyが24時間対応してくれるので安心です。AIと対話することで、予約可否の確認で待たされることも減ったためストレスがないとのお言葉をお客様からいただいたこともあります。忙しい飲食店にとって、本当に心強いサービスだと思います。

IVRy 代表取締役/CEO 奥西亮賀氏のコメント

 この度の特許取得で当社の技術開発力が認められ、大変嬉しく思います。

 AI対話システムの可能性は大きい一方で、手続きが伴う予約などのアクションを実行するためには「信頼性」が不可欠です。本技術は、その信頼性を担保し、より多くの企業が安心して高度なAI対話システムを活用できる基盤となるものです。今後もIVRyを通じて、革新的な技術を誰もが利用しやすい形で提供し、「最高の技術をすべての企業に届ける」という当社のミッションをさらに推進してまいります。

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